レコード

ちょっと長めの独り言

ひとり歩く(山本健人「素晴らしい人体」感想)

読みました。ふらっと本屋さんで買ったやつ。こういうのもいいね。面白かったです。
以下感想。

・手術服が白くなくて青や緑なのは、赤い血を見たあとに白い服を見ると青緑の残像がチラつくかららしい。へぇ〜
・ちょうどこれ読んでる時にTwitterでフォローしている人に癌が見つかって、そして肝臓に転移が見つかって、「あ…」って思っていた。
脚気の原因が細菌であることにこだわり3万人の陸軍脚気患者を出した陸軍軍医の森林太郎、あの森鴎外だった…。
・何となく死を受け入れることができたというか、生きてる限り必ず死ぬものなんだと受けとめることが出来た。文字にすると当たり前なんだけど。とりあえず父(60代喫煙者)はそんなに長生きしない可能性があり、今早急にやりたいことをやるべきだなと思った。
・「死んだら私の体は腐る」んじゃなくて「生きてる間は免疫機能で微生物が体に侵入できないので腐らない」、だった!
・細胞は全部同じ設計図を持っていて、それぞれ参照するページが違う。その設計は暗号化されている。かっこよ〜!
・絵がいっぱいあるのがいい。文字だけだとイメージ出来ないものも多くて、手間をかけてるなあと思う。DNAとヌクレオソームクロマチン繊維と染色体の絵、ハチャメチャにわかりやすくない? 免疫チェックポイント阻害の絵も。文字だけだとイメージできてなかった。
・メンデルとかも修道士で協会で豆育てまくってるとか身近にいたら絶対変な人認定するし、偉大な発見は変な人がしてるんかな…変な人っていうか普通ではない人…
・メンデル生きてるうちに認められないまま死んでしまったのかわいそうすぎる😭😭😭😭
・著者が定期的に人体のすごさを絶賛してくれる。絶賛してくれるとなぜか自分が褒められたような気持ちになり、自己肯定感が爆上がりする笑

普段読まないジャンルの本だったけど、とても面白かったです。各章ごとに、「人体、すげ〜!」ってなる。オススメ!