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ちょっと長めの独り言

鈍色の明日(映画「メッセージ」感想)

見ました。映画「メッセージ」。映画サイトの評価が高いらしい。
以下、未鑑賞の人への配慮なしのネタバレあり感想です。















お、面白かった…。私はこのSF小説っぽい感じがとても好きです。いやなんか要所の演出で好みじゃないなって思う所もあったんですけど、でもすごく好きだった…。
これってSFなんですけど着地点はすごく哲学的な所ですよね。自分の人生が最初から終わりまで見えたとして、そしてその人生にとても悲しい出来事があったとして、その人生を生きるか。ルイーズはその人生を生きることを選んで、きっと彼女は噛み締めるようにその日々を生きたんだと思う。いや私なら何とかしてその未来を回避するように動いちゃうとは思うんですけど…。
でもルイーズにとっては「回避」とかじゃないのかもしれない。ルイーズにとって彼女の人生はただそこに存在するものというか、分岐点のようなものはなくて、ただそうなることを知っているっていうだけ。彼女は彼らの文字を解読したことにより、時系列の概念は失われたので。えっそういうことじゃないのかな。未来予知はもしかして彼女特有の能力なんだろうか?
あとアボット死んでしまって悲しかった。なぜ…。アボットたち、いかにも「宇宙人」っぽい見た目でちょっと笑ってしまった。インデペンデンスデイもああいう宇宙人だったよね。
中国のトップとの会話を思い出すシーン、時間系SFって感じで楽しかった。中国語だったからわかんなかったけど、死んだ妻はなんて言ってたのかな。
と思って今ググッたところ「将軍、戦争では勝者などないのです。あるのは未亡人と孤児だけです。」らしいです。なんかあの最後のエピソードだけであの中国人の人愛妻家のいい人に見えちゃうな…。


あ〜面白かった。SFでもあるけど私は「生きるとは」っていうテーマがかなり印象に残った映画でした。