レコード

ちょっと長めの独り言

明日の私への質問状(本田健「20代にしておきたい17のこと」感想)

もうすぐ30になるので読み返した。
これを初めて読んだのは20歳になった頃で、その頃は素直に読めたんだけど、30になるとなんだかこの自己啓発本っぽさになんとなく抵抗を感じてしまう。でも内容はその通りだと感じることも多い。

以下印象に残ったこと。
・「今」があなたにとっていちばん若い。皆「20代に戻れたら」と思っている。おめでとう! あなたは戻ってきた。
・出口で勝負する。出口はまだまだ遠くにある。
・あなたの体型「ま、いいか」じゃないので。ムキムキになりなさい。
・好きなことを見つける。私はこれは結構できてるんじゃないかな。ランニング好きだし本好きだしワートリ好きだし株も好きだしお金も好きだし。よかったね!
・しまった!死ぬほどの恋はしてないわ。。これは今世では無理そう。
・理知的な男性、読書会に本当にいるのか?本当に?
・ライフワークは親子3代で完成することもある。父や母、祖父や祖母のライフワーク。
・「このために生まれてきたのか」という瞬間。
・私のメンター、とりあえず間違いなく母だな。これから他の人に出会うかもしれないけど。
・運は大事
・直感は大事

直感は大事、今ファスト&スローを読んでいて、まあ大事な部分もあるんだろうなと。あれだな。Googleの瞑想の本でも読むか。

ブーケンビリヤの木の下で(吉野源三郎「君たちはどう生きるか」感想)

読みました。ベストセラー「君たちはどう生きるか」。
ベストセラーだし、みんな読んでるっぽいし、読んでみるかーと手に取ったもの。もともと家族の持ち物だったので。
ずっと食わず嫌いというか、なかなか気が乗らず放置してたんだけど、あぶらげ事件以降はスラスラっと読めた。
以下感想です。



・なんとなく全編を通して道徳の教科書っぽさが漂う。特に北見くんが黒川くんに殴られた時、水谷くんと浦川くんは約束どおり助けに(殴られに?)行ったのに、コペル君だけ行かなかったところとか...。コペル君、自分のズルさを正当化せず、その心のもやもやを上手に言語化して叔父に伝えることができるの、並外れた才能を感じる。そんなん出来なくないですか。異常なまでの素直さと言語化の能力。そして、自分を正当化することも出来ただろうにそれをしなかった強さ...。コペル君すごい。君は将来有望だよ。
・私なんかは絶対「あの時足が痛くて動けなかったんだよね...」みたいな後付けの嘘の理由を考え出して自分の中で正当化しちゃうタイプ。そういうのないですか。自分のついた嘘を自分で信じて、自分の中で罪をなかったことにすること、ないですか。私はそういうのとてもやりがち。最悪だな。だからこそコペル君すごいなって思う。そのまままっすぐ育ってくれ。
・ナポレオンに触れられていてちょっと嬉しい。ナポレオンに限らずFGOのサーヴァントたちの名前が出てくると嬉しくなっちゃうんだよな。「英雄とか偉人とか言われている人のなかで尊敬できるのは人類の進歩に役立った人だけだ。」っていう文章があって、FGOじゃん...ってなってた。人類史じゃん...。いや偉人がFGOじゃないんだよ。FGOが偉人をモチーフにしているのでそれは当然のことではあるんだけど、それでも燃える。「彼の奮闘的な生涯、彼の勇気、彼の決断力、それからあの鋼鉄のような意志の強さ!」もっと言ってくれ。
・水谷くんのお姉さんとロマンスの香りがする。きっとこの後コペル君は水谷くんのお姉さんに憧れと仄かな恋心を抱くんだけど、お姉さんは家にとってメリットのある、名家の年上の男性に嫁ぐことになるんですね。そしてコペル君は青春時代にピリオドを打つ。妄想。
・これの前に行動経済学の本ばかり読んでたんですけど、この本のエピソードを行動経済学の視点から解説した本があれば欲しい。誰か書いてくれ。
・叔父さんと結婚したい。夜道を歩きながらりんごと万有引力の法則についてお話してほしい。ずるさや心の弱さの見える発言をして、いつもと違う強い口調で怒られたい。「人間分子の関係」は学者たちが生産関数と呼んでいるものだよ、と解説してほしい。叔父さん、物理学系の研究者なのかな。枯れたインテリ好き。

この素晴らしい本を読んでの感想があまりにも俗っぽすぎるとは思うんですけど、とりあえず1度読んでおいて良かったです。

残るものはひとつ(アンジェラ・ダックワース「GRIT やり抜く力」感想)

読みました。「GRIT やり抜く力」。これも家族から貸してもらった本。ベストセラーかなんかになってたらしいですね知らなかった。
以下感想です。





・一言でいうと「努力を続けよう」。
・スキルを身につけるためには努力が必要、でも身につけたスキルを活用するためにも努力が必要。努力は2つの段階でそれぞれ必要。
・才能があっても努力がなければダメ。
・「才能がすごい」と思うのはその方が楽だから。「努力がすごい」だと自分もめちゃめちゃ頑張らないといけないけど、「才能がすごい」なら自分は頑張らなくていいから。
・才能×努力=スキル。スキル×努力=達成。努力が大事。
・情熱は熱心さではなくひとつのことに長く取り組む姿勢。
エンロン、この前読んでた「予想どおりに不合理」にも登場してて、なんかこういう本に取り上げられがちなんですね。
・ただ単に1万時間取り組むのではだめ。「改善しながら取り組む」のが大事。
・「人の役にたっている」こと、大事。
・1万時間の練習、1高めの目標設定、2集中して目標達成、3改善すべき点が分かったら繰り返し練習。



アメリカの本にありがちな「自分の体験談が長すぎる」がそれほど気にならなかった(それでもまあまあ長い)のでさすがベストセラー。
こういう本って最終的に「努力しよう!」って話に落ち着きがちですよね。でも面白かったです。

見捨てられた未完成品(架神恭介/辰巳一世「完全教祖マニュアル」感想)

読みました。「完全教祖マニュアル」。以下感想です。




・自分が浄土真宗なので、その辺りの解説がめちゃくちゃ面白かった。「南無阿弥陀仏」って唱えただけで救われるけど、「南無阿弥陀仏」って唱えることは極楽浄土ジムへの入会権を手に入れたということであり、無事死亡したあかつきには極楽浄土ジムで阿弥陀トレーナーのもとムキムキ仏を目指すことになるんですね。つまり現世では「南無阿弥陀仏」と唱えること以外はなにも頑張らなくていいけど、死んでから極楽浄土ジムでめちゃくちゃ修行しなければならないと。死んでから頑張るんだと。えっそうなの初耳なんですけど? 死んだら極楽浄土でゆっくりする予定だったんですけどそんな感じなの??
・あと「神が存在するか否かは教祖であるあなたには全くどうでもいいことです! 大切なのはあなたの教えによって皆がハッピーになれるかどうかです!」っていうのも目からウロコであった。そうかあ。そうなのかあ。
・そういえば高校の社会の先生は「新興宗教は100人を地獄に落とすかもしれないが1人を救いあげる」が持論の人だった。宗教の教義が正しいかはともかく、宗教を信じることによって幸せになる人がいる。
・「不安を煽ろう」の章でうまくいってる例としてエコを挙げてるのめっちゃ笑った。これ怒られが発生するのでは? でも本当にその通りなんだよな。今困ってない人に対して「あなた実は困ってるんですよ」っていう手口...(手口?)。
・あと宗教から抜け出しにくくする手段としての「予定説」もよく考えられてるなって関心した。私が今神を信仰しているのは神が信じさせてくれているからであり、ふと信仰に疑問を持った時、それはすなわち神に見捨てられたということになる。すごい賢いやり方だよな...。
・「血脈なんか気にスンニ、血脈を気にシーア」この語呂合わせを高校生の私が知ってたらもうちょっと世界史の点数よかったかもしれない。
・「水からの伝言」、氷の結晶を通じて己の価値観を表明(「ハードロックは嫌いです」「ヒトラーは悪い人です」)しているだけの本なので、新たな表現手段で自己の世界観を表現したポエムだと。なるほどなあ。
アショーカ王とか世界史で習った偉人たちが出てくるので世界史好きな人にもおすすめ。
・最後の「感謝のお手紙」、これやっぱり怒られが発生するのでは?

世界各地の宗教を全体的に学べるしとてもおもしろいしひどい。最終的に国教化を目指し、国教化することによるメリットデメリットを検討してて本当にひどい。大変おすすめの1冊です。

Stand by me(ダン・アリエリー「予想どおりに不合理」感想)

読みました。ダン・アリエリー「予想どおりに不合理」。以下感想です。




・タイトル素敵ですね。「予想どおりに不合理」。
・普段忘れがちなんですけどそういえば私は経済学部卒なので面白い部分も色々あった。そして分からない部分も色々あった。経済学的には100円のポッキーと10円のチロルチョコ、10円ずつ値下げして90円のポッキーと無料のチロルチョコになっても選ぶ割合は変わらないんだっけ?
・無料!の章は面白かった。みんな無料!を選びがちなのは、私は「お金を支払うこと」にある程度のハードルがあるからではないかと思う。(ポケットから財布出すの面倒という意味ではない。) で、そういう持論があったのでハロウィンの子供たちの実験は面白かった。小さいサイズのチョコレートを3つ渡して、無料で中サイズのチョコをもらうか、小さいサイズのチョコレートと交換で大サイズのチョコレートをもらうか。チョコレートの総量を考えれば交換した方がお得なんだけど子供たちは無料を選びがちだったらしい。直感的にはすごく不思議なんだよなあ。同じような実験をぜひ大人に対してやってみてほしいな。
・同じように、年会費無料のクレジットカード選びがちって話も出てたけど、楽天経済圏に暮らす皆さんはわりと年会費有料のゴールドカード作ってるのではないかな。
・「期待」にお金を払っているし、「期待」に応じて印象や評価も変わってくるのはとてもよく分かる。この本も本しゃぶりさんが紹介してなければ読もうと思わなかったし、面白くなくて最後まで読み通せなかった可能性もある。2000円のお弁当がすごく美味しかったと感じたのは大好きな行きつけの料亭のテイクアウトだと分かってたからだし、音楽を聞く時も「これはあの小説のあの場面で出てきた音楽だ」と思うと急にいい曲に聞こえたりする。
・本の内容から外れるけど、私はそのものの価値以上に、そのものが形作られるまでの物語に価値を見出しがちだと思う。アイドルのこれまでの努力や苦労を知っているとパフォーマンスに感動しがちだし、どんな気持ちでその行動を起こしたか語られるとすぐに泣いてしまう。本書の中でビールを選ぶ章があったけど、多分私は「イギリスからアフリカの喜望峰を回ってインドまでの長い船旅を耐え抜くように醸造された」インディア・ペール・エールを選ぶと思う。そのビールは歴史という物語を想起させるから。私はって言うより世の中にはそういう人は多いのかもしれない。
・どこかで「価格そのものが購買意欲を左右する」って書いてあって、実感としてその通りだなあと思った。神の見えざる手の需要と供給グラフ通りにはいかないものなんだねえ。
・ダミーの選択肢があることによって、私たちの選択が左右されがち。自分の中の基準のみで選ぶことは難しい。と自覚しておくこと、大事。
・ワインと牛乳が同じ値段で売っていたらどちらを選ぶか。お得なのは圧倒的にワインだけど、私にとって価値があるのは?
・あと社会規範と市場規範の話は大変反省しました。何を隠そう私こそプレゼントに現金をあげがちな人。だって現金だったらその人の1番好きなものを買ってもらえるかと思って…。ごめんねみんな。これからはちゃんと考えて物をあげよう。
・この章から導き出されるのは「高くないプレゼントをあげればあげるほど良い」ということでは? みんなプレゼントあげよう。
・あと「扉を開けておく」の章も見につまされる内容だった...。選択肢を迷っている間に失われていくものについて。私は優柔不断なのでめちゃくちゃわかる。。決断しないことによる影響を常にかんがえておくべき。
・著者はこの「予想どおりに不合理」な私たちの性質について、社会制度に役立ててほしいと繰り返し述べていた。政治家の人たち頑張ってほしい。(他力本願)


総じて面白かったです! ゴールデンウィークのよいお供であった。

もしもこの僕が神様ならば(あきづき空太「赤髪の白雪姫」感想)

みなさん、FGO新章オリュンポス攻略しましたか?
私は空想切除しました。結果、心がボロボロになっています。

このボロボロになった心を癒そうとディオスクロイをお迎えし(双子のマイルームボイスがいちいち最高)たのですが、いまだ心が回復せず、pixivのFGOほのぼの二次創作を漁ったり別ジャンルの無料漫画を読み漁ったりしていたのですが...。
突然被弾しました。
あきづき空太さん「赤髪の白雪姫」のオビです。

オビに関しては以前から存在を認知しており、「オビに思春期に出会わなくてよかった! 出会ってたら本気の恋をしていた可能性がある!」と思ってたのですが、アラサー無気力女が出会っても同じようなものであった。

まず、見た目があまりにも好み。高身長がっしり目の黒髪短髪猫目男子...。体術強くてひょうひょうとして感情が顔に出ない。なんか全然出ない。感情が顔に出ないんですけど読者はオビのこれまでの行動で彼の気持ち概ね分かってるからさあ、なんかちょっとびっくりした顔(特に照れ顔でもない)のコマアップとかあると裏でどれだけの感情を抱えているのか、慮ってしまうんですよね。ね...。
そして基本的に「主人が1番白雪のことを想っている」という姿勢を崩さない。でもそのうえで、「あんたが守れないとき、おれが白雪を守る」とか言っちゃう。その姿勢。そこが満点。
紙の漫画買おう〜と検索したところ現在連載中なんですよね。どうしよう〜迷う〜。私の家の本棚のスペースが足りない〜。

本当にオビは最高。何らかのホルモンの効果か久しぶりに肌が潤った気がする。
あとね〜白雪とオビが同じコマにいる時の2人の体格差最高じゃないですか?
なんかこのまま永久に興奮ポイントを語り続けてしまいそうなので終わる。みんな読んでくれ。

幾重に重ねた仮面の向こうに(「アクタージュ」感想)

週間少年ジャンプで連載中の「アクタージュ」、既刊分全巻コミックス購入しました。
これってあれなんですよ、新型コロナによる休校措置で集英社週刊少年ジャンプ無料で読めるようにしたじゃないですか。そのせいなんですよ。ジャンプ無料、高度な販促だったのでは? 集英社許さん。でもいつもありがとう。これからも頑張ってくれ。


○萌えポイント
萌えとかとうに死に絶えた言葉だと思っているんですけどつい使ってしまう。インターネット老人なので。というか言語センスがアップデートされていないのでこの感情を表すのにいちばん適切な単語が「萌え」なんだよな。
・夜凪→千世子への感情の矢印は友情、憧れ、ライバル心のような正のエネルギーであるのに対して、千世子→夜凪の矢印がひねくれねじくり曲がった、混ぜた絵の具のようなエネルギーである点。
・星アキラ→夜凪への感情が憧れ、尊敬、劣等感であるのに対して夜凪→星アキラへの感情は友情なんですよね。演技に関してどうこうというより。星アキラ...。
・少女漫画と共に育ってきたオタクなので夜凪愛され系恋愛モノ少女漫画にも見える。でも実際は全然違う。でも恋愛漫画だと思って読めば読むこともできる。多分。1冊で2度楽しめる! すごいね!
・なんか本当にこれからどんどん面白くなってくる漫画だと思うので...かかさず新刊買っていきたいです。