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ちょっと長めの独り言

第六感(椎名うみ「青野くんに触りたいから死にたい」8巻感想)

読みました。青野くんに触りたいから死にたい8巻。

以下ネタバレありの感想です。8巻も面白かったね…。

 

 

 

 

・第38話、結菜ちゃんと藤本の誕生日パーティーで、青野くんは参加せず一人留守番していて、優里ちゃんはこの楽しいパーティーに青野くん来れないから寂しいかなって思ってパーティーの途中で帰る話なんですけど、38話の扉絵、誰もいないテーブルにホールのバースデーケーキ置いて青野くんが一人で座っている絵なんですよね…。好き…。

・38話にかぎらずこの作者さんの扉絵、音の無い、でも物語を感じる一枚絵でめちゃめちゃ好きなんですよね…。

・私たちは本当は別々の世界に住んでいるけど、生きている間はその世界が統合されていて、死ぬとその接続が切れるって美桜ちゃんの考え方、この物語の世界だときっとそうなんだろうなあ。個人的にもしっくりくる。

・「藤本男なのにおとめ座~!」「男のおとめ座死ぬほどいるだろ」笑う

・「俺だって寂しいよ」って言った後藤本本人が一番びっくりしてるんだよね。そして真顔で「みんな 寂しいのに って 優里いないと」ってかたことで取り繕ってる…藤本…。

・藤本、どんな気持ちで優里ちゃんのキャップ欲しいって言ったんやろな…

・自分の恋心を表現するときに「絶対に思いたくない感情があるとして」「それは自分の理想と反するし、生産性がないし、人間性を疑うし」「窃盗したいとか」って表現するの、藤本そういうところでしょ、、違うんですよ、それは全然窃盗とは別のことなんだけど、きっと藤本自身は窃盗だと感じてるんだろうな…。そんな気持ちで恋心を抱えるのはつらいな…。

・いとこのお兄ちゃんの「こんなこと思っちゃいけない、は本当はそう思ってると同じ意味じゃん」「否定し続けることは肯定し続けることと同じだから思いは蓋をするほど強化されるんだよ」さすが年長者のアドバイスですね、「窃盗したい」への意見だとしたらちょっとどうかと思うけど藤本の恋心にはクリティカルヒットなのでは。

・広瀬いいキャラすぎますよね。癒し…。

・教室に顔を出した優里ちゃんがクラスの人から見えないように(優里ちゃんにもクラスの人たちの態度が見えないように)隠してあげる藤本優しいよね…そして人目につかない部室へ誘導…。

・あ~優里ちゃん!距離!その距離はいかんよ~!!

・髪に折紙の花をつけた優里ちゃん見て「似合う…」って言ってる藤本の顔を見てくださいよみなさん!この顔!!藤本はもう手遅れであることがわかるね…。もう窃盗だからとかそういう気持ちで止められる段階を超えて行っちゃったんだよね

・頭に折紙つけた優里ちゃんみて「普通頭につけるか…?」って言ってくれた青野くんありがとう 私の気持ちを代弁してくれた いやそういう意味じゃなかったかもしれないけどね、優里ちゃんは高校生なんですよね

・広野いいやつだね…最初から好感度高い

・青野くんが藤本の姿をしているの、嫉妬というか当てつけみたいな感じなのかね。

・青野くん、藤本の姿の時には触れるけど青野くんに戻ると触れないのなんで!?

・青野くんの髪が伸びるの、よくないしるしだよねきっと。。

・優里ちゃんの姿がお母さんに変わって全力の笑顔のコマ、笑い声とかじゃなくて「ガチャッ バタン」て大文字で書いてあってこういう…こういう雰囲気が好き…。

ロミオとジュリエットのシーンも好き。おだやかな二人だけの時間…。

 

この本の新刊が出るたび思うんですけどきっと優里ちゃんにとってのハッピーエンドは読者視点でのメリーバッドエンドなんですよね。もう私はそれでもいいと思い始めている。青野くんも優里ちゃんも、そしてできれば藤本も幸せになってほしいと思うばかりですね…。