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ちょっと長めの独り言

唇はすみれの花(藤本タツキ「チェンソーマン」1~7巻感想)

ずっと気になりつつ、買ってなかったチェンソーマン。ついに買いました。週刊ジャンプ連載作品はあっという間に巻数が増えるので買うのに勇気が必要なんですよね。以下感想です。ネタバレしてます。











わたしはですね、レゼ、爆弾の悪魔の子のエピソードがめちゃくちゃ好きでしてね。レゼ本当に死んじゃったんですか。これからもうレゼは登場しないんでしょうか。悲しい。
・エピソードの始めから終わりまですごく好きだった。雨の日の公衆電話のボックスで、デンジの顔が死んだ犬にそっくりで笑いながら泣いちゃって、デンジがヨダレでベトベトの花を渡した時の照れた笑顔がかわいかったんですよね。
・喫茶店でくっついて勉強する時間とかさ。幸せな時間だったし、まがい物で空虚な時間だったんですよね。あとさ〜ラストさ〜。海辺でのあんなエピソード入れられたらさ、期待しちゃうじゃん。幸せな未来をさ。それをさ、酷いよね。上げて落とすじゃん。
・デンジが「レゼとなら学校行きたかったかな。なんか楽しそうだし」って言った時のレゼの嬉しそうな顔さあ…。レゼが実は学校行ったことないってわかった後だと切ないんだよ。デンジと一緒に学校行ってたら、レゼもきっと楽しかったよな。泡沫のような幸せな空想だよな。

・お祭りの花火をバックに見開きキスシーン、最高ですよね。からのデンジ舌噛みちぎられてるのも最高です。このシーン無声映画みたくてすごく好き。っていうか2回目のキス何? ただ単にキスしただけなんですか? したいからしたんですか? どうなんですかレゼさん?

・ボムになった姿も好き。キャラデザヤバいですよね。爆発したらドレス部分以外服が全部吹き飛んじゃうってことですね。
2課を皆殺しにした後アキ達に出会うまでにパンツ履いてるの面白い。「このままノーパンで行くのはまずいかな…」って思ったのかな。
・頭部が人外なの、素敵ですよね。新たな性癖に目覚めそうだ。
・2課を皆殺しにしたあと「出来れば殺したくない」って言ってたりコベニちゃんを見逃してあげてたりしてさあ。優しいじゃん。好きになっちゃうじゃん。
・デンジとレゼが海の底に沈んだあと、なんで楽しかった夜のプールの場面を映すんですか? 寂しくなっちゃうでしょ?

・デンジはさあ、7巻の冒頭でレゼのこと綺麗さっぱり吹っ切れてるんですよ。吹っ切れてるというか、マシマさんとの江ノ島旅行の方が優先順位が高くなっている。でもさ、私の心にはずっと残っちゃってるんですよね、レゼのことが。置いてきぼりなんです。どうしたらいいんですかね。行き場のないこの私のレゼへの思いは。



あとは全体の感想。
・マキマさん大好き。あんなの好きになるに決まっている。男心を弄ばれている。デンジくんちょっと羨ましい。
・パワーちゃんも好き。圧倒的癒し。
・コベニちゃんも好き。生き汚い可愛い。
・エロは強いですね。随所に散りばめられたエロがよい。圧倒的リーダビリティ。エロを求めて読んでしまう。
・直接的エロとマキマさんに対する初々しさの対比がよい。マキマさん、手の届かないはずの高嶺の花がこちらに手を伸ばしてくれている感じなんですよね。その手に触れた時の多幸感。
・アキくんは大人のお姉さんたちの心をくすぐるキャラですね。幸せになってくれ。


まだ最新刊まで追いつけてないですが、レゼの復活に一縷の望みをかけて読み進めたいと思います。