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ちょっと長めの独り言

散りゆく紫(ビル・パーキンズ「ダイウィズゼロ 人生が豊かになりすぎる究極のルール」感想)

読みました。Twitterでめっちゃ流れてくるけど感想ツイートで概ね内容は分かったのでは? と思いつつ、でも気になりつつで、えいやで買っちゃいました。ちょうど月末で消滅する楽天ポイントがあったからね。うんうん。
以下感想です。





これ読んでめっちゃ思ったのが、みんなゼロで死なないのには理由があるんだなあということ。
やはり高齢で高額の医療費がかかるかも、と思えば資産の取り崩しに抵抗を感じるのは当然だと思うんです。そうでなくても、90歳超えてヨボヨボの状態で「残り300万円…もっと長生きするようならもう一度働かなきゃ…あるいは早く死ななきゃ…」って考えてる未来、嫌すぎるんですよね。辛い。
「長生きリスク」みたいなのってすごく怖い。長生きが不幸になる状態はできるだけ避けたいので、みんなたくさん資産を残すのはとても納得だと思います。
めっちゃ横道に逸れるけどそう考えると高配当株っていいなって思う。

話を戻そう。
外国の自己啓発本にありがちな、主要な命題と、経験談や事例紹介の割合が1対9みたいな状態じゃないのがよかった。体感5対5くらい。

あと、著者が何より大切に考えてるのは「思い出」なんですよね。
で、私が思い出作りを最優先にして生きようとした時、1番大事になってくるのが「記録すること」だと思うんです。
私ね、めっちゃ忘れっぽいんですよね。忘れると、せっかくのその思い出、消えて無くなっちゃうじゃないですか。だから、記録して、忘れそうになってもその記録をきっかけに「ああ、そんなこともあったなあ」って思い出せるようにしておくことが何より大事。
結構それは前から心がけてたつもりなんですけど、そしてだから読書記録ブログ書いてるんですけど、プライベートな記録ってこのブログには書かないじゃないですか。これからはプライベートな記録、どうにかして残していかなきゃな〜って思いました。私、写真も全然取らないので。外食の時の料理の写真しか残ってないので。これからはいっぱい写真を残していきたい。手書きの日記でもいいかも。

これを読んで、大学の時にたくさん海外に行って良かったなって思った。ヴェルサイユ宮殿ルーブル美術館、スイスの山脈、アンコールワットカッパドキア、ローマ、パルテノン神殿。韓国とタイも行ったな。社会人になってからは、台湾とモロッコ。心残りはモロッコ旅行で十分な期間を取れなくてサハラ砂漠行くの断念したこと! これこそ若いうちに行くべきですよね。


以下印象に残ったことまとめ。
・無闇にお金を使うのではなく、自分が何をすることに喜びを感じるかを知り、その経験にお金を使うことが大事。
・流されて生きるのではなく、自分にとっての大切な経験を意識的に選ぶ。そこに惜しみなくお金を使う。
・時間とお金という限りある資源を、いつ、何に使うか。この決断を下すことで、豊かな人生を送れる。
・自分が誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、そして一生に一度の経験の合計で決まる。だからどんな経験をしたいのか考え、その目的地に辿りつけるよう道を選びとる。
・安全に、かつ不要な金を残さないようにするためには人が生きられる最長の年齢を想定すればいい。←これは、私の長年の疑問の解決策だった!目からウロコ。120歳で死ぬ前提で資産を取り崩していけば確かに「思ったより長生きしちゃった〜」ってなる可能性はない。
・ファイナルカウントダウンのアプリ、著者は120歳の時点で設定してるんですかね?
・あらゆる年代で、健康の改善は人生を改善する!
・人生とは動くことである。動くことが苦痛になったり制限されると、できる経験の幅が減る。
・若い頃に健康に投資する方が、人生の充実度が高まる。
・時間を作るためにお金を払う人は、収入に関係なく人生の満足度を高めることができる。
・入院中の人とかが人生を振り返った時、オフィスで長時間過ごさなかったことを後悔する人はいない。
・人生の終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。
・結論。人生で1番大切なのは、思い出を作ること。


著者の人も最後に「ゼロで死ぬのは困難」と書いていたし、本当にゼロで死ぬことを目指すのではなく、それくらいの気持ちで生きよう!っていうことですよね。安易に全部貯蓄していくんじゃなくてね。
結構面白かったです。買うの悩んだけど買ってよかった。おすすめです。