東京都美術館で開催されていたクリムト展、行ってきました。混雑を覚悟の上だったんですけど、12時前くらいを狙っていったらチケット並ばずに買えてラッキー。以下感想です。
・今回何より痛感したのは、企画展を見るときは絶対オーディオガイド使用したほうがいい。楽しめる度が3倍くらいになる。今回も稲垣吾郎の解説を聞きつつ大変楽しかった。
・一番好きだったのはベタだけどベートーヴェン・フリーズ。作品解説で、液晶で流れている解説ムービーを見て終わりかと勝手に思っていたので、次の部屋で実物大のベートーヴェン・フリーズが展示されていてビビった。歓喜の歌をBGMに鑑賞できて最高だなと思いました。こちらでゴルゴン三姉妹に出会えます。大変お美しいです。
・あと最後の展示の「家族」も好きだった。悲しみとか、空虚な感じ。でもとても美しい。
・風景画はけっこうのっぺりした感じ。浮世絵などを意識したあえて平面的な構図らしいけど、そんなに好きではないな…
・古代の壁画といった印象を受ける作品が多かった。あの文字のデザインもそんな感じだよね〜
・ユディトもめちゃめちゃよかった〜。広告とかで見たときはそこまで惹かれなかったんだけど、手に敵将の生首を持った美しい未亡人ってことを踏まえて見ると全然違った。妖艶で生命力にあふれてて、どこか狂気的なものを感じさせる美しさだった。ファムファタル。この時代、ファムファタルというテーマが流行ったらしいけど、この前NHKでギュスターヴ・モローの超素敵なサロメについて取り上げられていたのを思い出した。
・クリムト本人はひげもじゃで小太りの謎ローブ着てるおじさんで、生涯独身だったけど、子供が14人いたそうなんですよね。クリムト、変な言い方だけど女性大好きだったんじゃないかなあ。だからあれほど魅力的な絵画ばかりになったんじゃないかなあ。
・珍しくショップでノート(女の三代)、金色付箋(ユディト)、一筆箋を購入。母の日のプレゼントに。他にもファンにはたまらんやろな〜というグッズを多数見かけた。
クリムト自体はそんなに私の好みではなかったんですけど、オーディオガイドなどの解説のおかげで大変楽しい鑑賞になりました。また企画展行きたいな。