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ちょっと長めの独り言

心の穴をうめるもの

私の心には穴が空いている。

私は恵まれた幼少期を送ってきた。母からも父からも祖父母からも、よく愛されたなあと思っている。(そんな風に愛された娘の成長後がこれって大変申し訳ないなって気持ちもある。)
そんな私でも、心に穴が空いている。これは多分、生まれつき空いていたのだと思う。親の愛が不足してたからとかそんなのじゃない。

私の心の穴は、「お金がほしい」というものだ。

不思議なもので、私は昔からケチであった。より安いものを買いたい、ではない。安いものを買うより、買わない方がいい、というタイプのケチだった。
多分、「一度使ってしまったらもう二度と戻らないもの」を失うのがすごく怖かったのだ。虫歯になったら治らないと聞いて、歯磨きを一生懸命していた。(今は見る影もない。) ポケモンのアイテム(きずぐすりとかわざマシンとか)ももったいなくて使えず、すごい数を貯めていた。そして所持可能数オーバーになり、泣く泣く捨てていた。
そういえば、死ぬ事がこの頃すごく怖かった。今だって少し怖い。私が幼い頃、ノストラダムスの大予言と言うものがあり、1998年だかにみんな死ぬ予定になっていた。私はそれがすごく怖かった。
今は亡くなってしまったひいばあちゃんに、死ぬことは怖くないこと、死んだら天国に行くこと、天国に行ったらまた会えることを何度も何度も話してもらった。あの頃はなんだか毎日泣いていた気がする。

ひいばあちゃんはそんな風に説明してくれたけど、こういう言い方なら私は納得したのかもしれない。「死んでも無くならないよ。一度天国に行って生まれ変わるんだよ。」わざマシンのように一回使い切りタイプじゃないんだよ。秘伝マシンのように何回でも使用可能なんだよ。

私は今でも死ぬことが怖くて(昔よりマシになった)、お金のことばかり考えている。