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ちょっと長めの独り言

幽霊の正体みたり(映画「IT それが見えたら終わり」感想)

金曜ロードショーで見ました。感想です。


えっ…。面白くない…。あんなに評判よかったのに…。評判よかったのはTwitter界だけなのかもしかして。
どのへんが面白くなかったのか説明するのって難しいね。多分私に刺さるところがなかったんだと思う。

ホラーっていうのは正体が分からないから恐ろしいんだと思う。正体に「ペニーワイズ」とピエロの見た目が与えられた時点で、個として認識できるので怖くなくなったのかも。「見た目がピエロ」みたいなぼんやりした情報だけなら怖さが残ったかもしれないんですけど、ペニーワイズの見た目が強烈すぎた。あまりにも個性に溢れている。なんならペニーワイズ出てくるとちょっと安心する。けっこう好き。
井戸のある家で骨折した子の看病している時、扉から手だけが見えて「ヤバいなんか来る…!」って怯えてたら逆立ちしたペニーワイズが現れて「なんだ君か〜!登場の仕方斬新すぎない?」みたいな。安心感。見知った人(?)に会えて安心。手だけの方が怖かったよね。
ペニーワイズ愛嬌があるじゃん…なんか愉快な動きしてるし…。炎の中でチャーミングなダンス踊っちゃったりするし。IT全然面白くないって思ってたけどある意味面白いのかもしれない。

というかアメリカのイジメ環境過酷すぎない…? びっくりしたわ。あれは映画だから脚色が入ってるんだよね…? あまりにも犯罪すぎる。あと紅一点の女の子可愛い。彼女は結局ベンを選んだのかな…。
あとラストシーン、手のひらを切って握り合うところめちゃめちゃ心配になった。破傷風とか大丈夫? 感染症とかも? 心配だよちびっ子たち〜!

あれですね、ペニーワイズに会うためにITを見るのもありかもしれないです。私はホラー苦手なんだけど、ペニーワイズや他の幽霊たち、とっても実在感があってむしろ大丈夫だった。ゾンビ映画と雰囲気が似ている。他の幽霊たちはちょっと見た目が特撮っぽい。
ジャパニーズホラーが苦手ってタイプの人なら、金ロー版で音を小さくして見たらいけると思う!
みんなでペニーワイズに会おう!

ひとりひらひら(横田増生「ユニクロ帝国の光と影」感想)

読みました。「ユニクロ帝国の光と影」。面白い〜。

前評判から、ユニクロのことをこき下ろした内容かと思っていたんですけどそんなことも無く、大変興味深かった。2011年の作品なので、中国の労働の話とか今とは違うんだろうなという点も多かったけど、それを差し引いても面白かった。あと読み終わったあとにユニクロの社長調べたらまだ柳井さんが会長兼社長になってて笑ってしまった。

ユニクロ、好きです。ブラトップ大好き。すぐ乾く素材がよい。
あとエアリズムも好き。洗濯してもすぐ乾く。
最近だとカーヴィーパンツが好き。いや私ユニクロ好きだわ…。

大学の先輩に、ファーストリテイリング就職した方がいて、元々志望した業界ではなかったはずなので、ちょっと心配になってしまった。元気にやっておられるだろうか。とっくに転職済みならいいのだけど。

ユニクロ理論、「人件費下げたら利益が出る!」っていう至極もっともな運営だし、というかそれ以前にゆりかごから墓場まで(違う)という経営ですごいな〜と思うんですけど、ZARAと比べられちゃうと辛いものがある。これは書き方の問題だけど、ZARAの方が「人を大切にしている」感がある。

ユニクロ、レジが自動化したし(謎技術!)、品出しもドローンにさせて、最終的に人件費をゼロにしたいんだろうな。柳井社長以下、全員ドローン。めちゃくちゃ「ユニクロ帝国」感が出ると思います。

とりあえずとても面白かった〜! 作者の人には今後とも突撃取材頑張っていただきたい!

あの日あなたと踊ったドレス(東京都美術館「コートールド美術館展」感想)

行ってきました。東京都美術館のコートールド美術館展。以下感想です。



今回ですね、1番印象に残ったというか、よかったな〜って思ったのはですね、展示会での作品ではなく。
コートールド美術館展のTwitter公式アカウントさんです。
https://mobile.twitter.com/courtauld2019

とっても良かった。行く前に見れば展示会が10倍楽しめる、行った後に見ても更に10倍くらい楽しめる。(「この作品にそのコメント…?」みたいな感じで。)
公式Twitterのおかげで計100倍くらい楽しめた。

このツイートとかめっちゃ好きで、実際見てみたらなんとも言えない笑顔の女性であった。ポケモンのヌオーっぽい。このツイート見てなかったら気づかなかったと思うので、Twitterありがとう。

あとですね、私ゴーギャンの作品って全然ピンとくること無かったんですけど、この「ネヴァーモア」が大変良かった。


これめっちゃ好きだった…。神秘的な美しさ、なんだか美術作品を超えて、この少女を好きになってしまいそうな、めちゃくちゃ素敵な作品だったんですよ…。
っていうか公式Twitterすごくて、展示作品が全て中の人のコメント付きで紹介されてるんですよ。すごくない?

私、高校生のころは教科書に載ってたセザンヌ静物画が好きで、セザンヌ絵が上手いな〜って思ってたんですけど、なんか風景画とか人物画見てたらなんか…歪んでる! そういう絵の書き方をする人だって今回はじめて知った。

そしてやっぱりモネが好き…。ピンクの世界。



昔の人、ドレスで砂浜でまったりしてたんだな…とふふってなった。

いつも音声ガイド付きで鑑賞するんですけど、今回のコートールド美術館展は巨大な解説パネルが何枚も用意されていたり、全ての作品で解説付きだったり、とても親切だったのが印象的だった。私のような知識がない観客のひとも広く楽しめるように、美術館の人も頑張ってるんだろうな〜と思わされた。公式Twitterしかり。
公式Twitterの中の人、コートールド美術館展が終わったらどこでツイートを拝見すればいいですかね…。東京都美術館の職員さんなんだろうか。ファンです。頑張ってください。

今回も大満足の展示会だった! 次の展示会も楽しみだな〜

そのサングラスをはずして(映画「バットマン ダークナイト」感想)

映画「ジョーカー」めっちゃ話題だな〜でもバットマンシリーズのあらすじうろ覚えなんだよな〜と思っていたところ、ベストなタイミングで土曜プレミアム劇場で「バットマン ダークナイト」の放送。ありがとう土曜プレミアム劇場。わかっているやつだ。
以下感想です。




放送前のCMで監督がクリストファー・ノーランだと知ったのだけど、先入観なのか音楽がクリストファー・ノーランぽく感じる。ダンケルクとかインターステラーぽい。「イイィーーーーーン…」て感じ。(やっぱり先入観?)

私はゲイリー・オールドマン大好きなのでゴードンが登場するたび興奮していた。黒縁メガネかつ口ひげを生やした一筋縄ではいかない刑事のゲイリー・オールドマン最高でしょう。本当に眼福であった。ありがとう監督。

映画の中で「夜は夜明け前が一番暗い」というセリフが出てくるので、ラストシーンの前まで「dark night」だと思っていた。白の騎士と対になる「dark knight」なんですね。暗黒の騎士、厨二感漂っていてよい。

映画「ジョーカー」を見る前にこちら見ておいて良かった。顔の傷の理由がその都度変わる彼の見ている世界。映画「ジョーカー」とても楽しみ。

その頬に(チョ・ナムジュ「82年生まれ、キム・ジヨン」感想)

読みました。以下感想です。



読み始めてすぐの感想は「ホラーかな?」
読み進めていった後の感想は「…ホラーかな??」

とても優しい文章でするする読める。でも内容はそんなするする受け止められるようなものでは無い。

印象的だったのは、同じ本を読んだ母に「ホラーかよ!って思ったよね。韓国って大変だね〜」と伝えたら「え? 日本も同じようなものでしょ?」って帰ってきたこと。母いわく、今は変わってるけど数十年前は同じような感じだったらしい。確かに私のおじいちゃんは私より弟に手厚く教育してる感じで、おじいちゃんおばあちゃんっ子だった私は不満だったのを覚えている。あとは葬式の時の並び順、姉の私が先に座ったら変な空気になって慌てて弟と席を入れ替えてたな。。
でも、逆に言えばそれくらいしか思い当たることがなくて、私は両親に良い育てられかたをしたな〜と改めて思うなどしていた。

というかラストもホラーだよね。尾を引く終わり方すぎるわ。。

花に嵐のたとえもあるぞ(米澤穂信「本と鍵の季節」感想)

読みました。以下感想です。

米澤穂信作品というだけで期待値高まってしまうのですが、期待を裏切らない面白さ。
思春期の少年ふたりの物語。米澤穂信が書く思春期の少年少女が本当に大好きなんだよ…。そしてその少女少女の関係がいつもエモ。今回の少年たちも、ほろ苦くて良かった。

米澤穂信が描く少年少女の世界はいつだってきらきらしていて、ありふれているのにその時間が二度と戻らないものだってことを強く感じさせる。エモ。少年たちは日常の中の謎を解いていくけど、謎を解いた結果、みんなが笑顔になるハッピーな真実は用意されていない。真相を知った読者たちは少し傷つく。でも完璧な悪人もいなくて、「そういう事もあるよね」と思ってしまうような、下手をすれば自分たちだってなり得てしまうような犯人像。

期待を裏切らない米澤ワールドです。とりあえず、米澤穂信ファンなら読んで損はないと思います。

転がり転がる(台湾旅行感想)

台湾行ってまいりました。楽しかったなあ。忘備録として記録に残しておく。

・台湾は3回目だけど、3泊4日で過去最長。ゆっくりできてよい。
・とにかく全てのご飯が美味しい。台湾ってすごい。特にスープ類の美味しさよ。
・スープでいうと九份で食べた魚介団子のスープと、寧夏夜市で飲んだ謎の牛肉スープが最高に美味しかった。
・あとホテルがめちゃめちゃよかったんですよね。フロントの人に色々聞いたりしてたんですけど、日本語勉強中らしくて、怪しげな日本語で受け答えしてくれたあと、隣にいる同僚に不安げに流暢な中国語で確認してくれてて…。ありがとう…。隣にいる同僚は日本語ペラペラなんだけど多分彼の勉強のために彼に対応させてて…いい職場…。
・下水湯っていうものをめちゃめちゃ飲んで見たかったんですけど夜市をうろうろするも出会えず。これだけが心残り。
・食べたのは朝ごはんの豆乳スープ(死ぬほどおなかいっぱいになった)、お粥、カラスミ入り揚げ団子、牡蠣のオムレツ、胡椒餅愛玉かき氷、牛肉麺ビーフンスープ、肉団子スープ、臭豆腐(めちゃめちゃ美味しい!)、スペアリブスープ、フルーツジュース、小籠包などなど。滞在時間が2日+1晩だったのでよく食べたよなってなる。
・今回お友達と行ったんだけど、友達の徳が高くて感動した。私ナビ下手すぎ+ワガママすぎるんですけど、それに付き合ってくれるお友達まじで仏…ってなった。
・あと旅行は予習が全てだと痛感した。今回私の下調べ全然足りなかったな…。もっと勉強していくべきであった。。。つら。。。
・あと現地の人、日本語ができる人も多いけど中国語しか喋れない人もたくさんおられて、中国語喋れるようになりたいなってなった。
・今回初めて行って最高だったのが進化街(変換できない)! なんか怪しげな漢方の匂いのするお店がズラっと並んでて、見たことのない調味料が売ってて、食べ方の分からない食材が置いてあって最高の最高だった。時間の都合で心ゆくまで満喫できなかったから、次回もう1回行きたい〜!!
・お友達が中山駅周辺で鉄観音?というお店でパイナップル緑茶を飲んだんですけど、これが本当に美味しかった…!私はここでフルーツジュースをたのんだんですけど、次回は絶対このパイナップル緑茶を飲む。必ず。
・レストランとかで何気なく出されるお茶が全て美味しい。すごい。