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ちょっと長めの独り言

傷口(板倉雄一郎「社長失格」感想)

板倉雄一郎「社長失格」を読んだ。

こうやって失敗した人の体験談を読めるのは貴重。読み手は倒産したことを知りながら読み進めるので、順調に融資を受けながら事業を広げる場面とかキリキリしながら読んでいた。

会社倒産した人の物語に常にあるのが、人の問題。人の問題はどの会社にもあるものだろうけど、それが致命的なものになるまで修復できなくなったとき、倒産に繋がるのかなと思うなどした。

最後に筆者がこの話を書いた思いみたいなのが綴られている。血を流しながらこの本は書かれている。

羊と鋼の森

宮下奈都「羊と鋼の森」読みました。あまりにタイトルが素敵なのでそのまま記事タイトルに。

・「羊と鋼の森」とはピアノのこと。羊の毛のフェルトでできたハンマーが鋼の弦をたたく。
・和音のピアノは銀色にすんだ森に道が伸びていくような音。そのずっと奥で、若いエゾシカが跳ねるのが見える。そんなこんな比喩がすごくきれいな小説。

ピアノの物語ってよくあるけど(のだめとか)、調律師の話は新鮮。
ちょうど全日本音楽コンクールの番組も放映していて楽しかった。

2018年の抱負

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
2018年の抱負です。

・肌をきれいに保つ。保湿!
・髪をきれいにするよう努力
・結婚する
・走る。ランニング。
・水分をとる。赤血球をさらさらに
・本を読む
・読んだ本をはてなに記録

頑張ろう!

2017年にありがとう

自分の2017年当初の目標、達成できたかな~と思って過去の日記を見ていると、驚くべきことに気がついた。2017年の目標を書いた日記がない。まじで?

2017年、充実してたし、楽しかったけど、もっと頑張れたなあと思う。健康で事故にもあわず過ごせたのは私の周りの人たちのおかげだ。

2018年は、やりきった!と言えるようになりたいです。

燃える(鳩山玲人「 桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか」)

読みました。桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか。

感想。こんな働き方してると死んでしまうのでは????

筆者の方は若い頃は2、3時間しか寝ない日もままあったそうな。そして、「体力が許せば」で読者にも短時間睡眠を薦めている。
無理だよ~。ナポレオンじゃないんだ私は~。

この方本当にすごくて、とてつもない努力をされてるのが伝わってくるんだけど、お父さんを早くに亡くされてて、お父さんも同じような働き方をされてたのかなって…思って…
自民党の鳩山さんも亡くなられたし…鳩山家、名門だけどそういう働き方をする伝統でもあるんだろうか。
優秀な方は少しでも長生きされた方が結果的に世界をより良くすることに繋がると思うので、作者の人は少しでも長生きしていただきたいなあと思いました。以上内容にほとんど触れない感想終わり。

罪と罰(市橋達也「逮捕されるまで」感想)

市橋達也「逮捕されるまで」読了。すごく面白かった。

読んだ人が「この主人公は自分だ」と思う人とそうでない人に分かれる、というのは太宰治人間失格」だっただろうか。
私はこの本の主人公は自分だと思いながら読んだ。主人公というか実在する人なのだけど。

自分が行った行為を受け止めることができず、現実から逃避するときばかり行動的。最後には変に楽観的な行動で捕まった。

主人公は、逃亡しながら本を読んでいた。ああ、私が警察から逃げることになってもきっと本を読むんだろうなと思って、妙に自分を重ねて読んでしまった。

山のなかで、寒さと空腹のなか幻覚を見ていた。動くネオンの看板。マッチ売りの少女は本当にあった話なのだ。少女は幻覚を見ていたのだ。

主人公は「罪と罰」も読んで買っていた。「罪を犯したのに、こんな風に救われていいのか」というのが主人公の感想だった。あなたはそんな風には救われない、と私は思った。

懸賞金をかけることの意味がよくわかっていなかったんだけど、この本を読んでわかった。逃亡者は西成にいる。そこにいる日雇労働の人たちは、懸賞金100万円のためならこぞって情報を提供するんだろう。

主人公は昔読んだ本に「お遍路を何周もすると死んだ人が生き返る」と書いてあったのを思いだし、四国へ渡ってお遍路を始めた。「そうすればリンゼイさんが生き返ると思った」と書かれていたけど、きっと本気では信じてなくて、ただなにもしないのがいたたまれなくて贖罪っぽいことをしてみたのではないかな。結局彼は一周もしないままお遍路を中断した。「ああ、贖罪っぽいことに飽きたのかな」と思って辛くなった。

主人公が時折口にするリンゼイさんへのお詫びの気持ち、あまりにも腹がたつし、そんなに軽く口にするのか、と思う。そう思う一方、彼は自分のこと第一で考えているから、その気持ちもわかるな、と主人公の行動を理解できる自分もこわい。

かわいさ余って(恩田陸「失われた地図」感想)

恩田陸「失われた地図」 を読んだ。

恩田陸の小説って大好きなんですけど、どうしたの??っていうくらいおもしろくなかった…! びっくりしてしまったよ…!

不思議な力(風を読む力)を持った人々が、「グンカ」という異界のモノと戦うファンタジー。
主人公の遼平と鮎観は、「グンカ」が異界から現れる「裂け目」を閉じるため各地を回っている。

んだけど、特にワクワクドキドキ感がないのが残念…。出てくる人たちのキャラクターも妙に薄っぺら、というか個性個性しすぎてラノベのような印象。
最後に出てくる、幼い俊平が大量の弾丸を吐き出すエピソードは良かった。今後の俊平のお話に期待。(シリーズモノですよね?)

あと、鮎観っていう名前がすごく好き。素敵。

恩田陸だから期待してしまっていた~!この残念感を解消するために面白い恩田陸の本を読みたい~!