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ちょっと長めの独り言

真夏の夜の夢(椎名うみ「青野くんに触りたいから死にたい」6巻感想)

読み終わりました。
青野くんに触りたいから死にたい6巻。めちゃくちゃよかった…。
以下ネタバレ全開の感想です。










・今回結構グッと来たところがいっぱいあって…。その中でも特に、幼い青野くんと優里ちゃんの会話がたまらなかった。私たち会えてよかったね。本当に…良かった…良かったね…。(号泣)

・幼い青野くん、恐竜の柄のTシャツだな…。
・幼い青野くんは結菜ちゃんたちにも恐竜に見えないんだなあ。男の子に見えている。優里ちゃんの目をもらって力がみなぎっているから?
・あと美桜ちゃん…。美桜ちゃん、なんであのタイミングで声をかけたかって、棚石と加々山の繋がりを見つけたこともあるけど、「自分が役に立てる」状態になったからなんだよね…。
・お姉ちゃん、多分優里ちゃんのことめちゃめちゃ好きなんだな。ねじ曲がった大きな感情が優里ちゃんに向けられてるんだろうな。

・この作品、みんなの心の機微みたいなものを、演出として匂わせるだけじゃなくて、結構台詞として言語化してくれるんですよね。もしかしたら賛否が別れる点かもしれないけど、私はとてもありがたい。読者に解釈を任せるのではなく、一緒に手を引いて作者と同じ景色を見せてくれるんだよね。

・従兄弟のお兄ちゃん、安心感やばすぎて勝ち確演出じゃん??って思ったら優里ちゃんが真顔で「助けられるわけないじゃん、部外者なのに」って言っててビビっちゃった。どうしたんだ優里ちゃん。

・藤本くんの「優里のことは好きだ、でもお前から盗りたい程じゃない」って言うのもさ…。藤本くん高校生じゃん、なんかこんなに率直に自分の感情を伝えられるのってむしろめっちゃ大人だなって…。思春期、かっこつけがちじゃん?しかも男友達に対してだよ。藤本の株が上がり続けるな。
ちゃんと「優里ちゃんが藤本のこと好きになるのが嫌だ」って言える青野くんも偉いしそのあとの「自分が嫌いだ」「あっそ」「俺も優里もお前が嫌いじゃないよ」とか泣いちゃうでしょ???優しすぎるんじゃよ。。。

・幼い青野くん、きっと黒青野くんに近いものだと思うんだけど、感情とか記憶とかはきっと青野くんなんだね。だから「何も言わなくても僕の言いたいことや思ってることを分かってくれなきゃだめ」なんだ。黒青野くんはどこか違う世界からやってきた得体のしれない存在じゃなくて、青野くんの一部なんだよなきっと。蒼太くんと「お友達」の関係みたいなものだ。
あとだからこそ「柔らかいおっぱいですなあ」とかはなんとも言えない気持ちになれる。

・青野くんのSkype、「柔らかいおっぱいですなあ」とかも残ってるの? 美桜ちゃんと藤本くんはどんな顔でそれ見てたの?

・美桜ちゃんの好感度も爆上げじゃないですか?????従兄弟に迎えに来てもらった美桜ちゃん、顔が真っ赤でくしゃくしゃで、なんかもう愛おしさしかない。
・美桜ちゃんと優里ちゃんの会話も大変好きで、「私は心の隣に座りたいと思ったのに、いつも間違えて心を踏み潰してしまうんだよ」「間違えて踏むような場所に心を置いていたこと、怒らないでくれてありがとう」「怒るわけないじゃん…」のところ。号泣する。何回泣かせるんだ。
・美桜ちゃんの声を黒青野くんも青野くんも嫌がってるの、何フラグなんだろう。美桜ちゃん巫女さん家系とかなんだろうか。

・あと希望ちゃんと結菜ちゃんの「本物ぴゅっ」のビンタも好きだった。安心感で涙が出る。

・蒼太くんの「ざ〜んげざんげぇ」シーン怖すぎてトラウマになる。口が大きい。怖い。

・青野くんが離れがたいの分かってて「もうちょっと抱っこしていたいな」って言う優里ちゃんの笑顔が優しすぎて…これがオギャるってやつですか????

・青野くんの母、今巻は出てこなかったけど、漢字テストが満点じゃなくても君が好きだよっていう優里ちゃんに「なんで?そんなことないと思う」って不思議そうに言う青野くんを見ると、今から既に青野くん幼少期編見るの辛くなってる。
・「わたし君の色が大好きな生き物なの、君の仕草や考え方の癖やそこにいる感じが好きなの」もう存在の全肯定じゃん
・「僕が1番好きでしょ?」「青野くんは特別だよ」「僕も優里ちゃんの色が好き」は〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!ありがとうありがとうおめでとう!!!!!ここに式場を建てよう!!!!!!
・「私たち出会えてよかったね…」ここ号泣ポイントです。本当によかった。出会えてよかったんだ。。


なんかもう十分伝わったかと思うんですけどとても面白かったです。2020年秋が遠すぎる。
永遠に優里ちゃんと青野くんのお話が終わらないで欲しいような、早くハッピーエンド(あるいはメリーバッドエンド)を迎えてほしいような、なんともいえない気持ち。7巻楽しみに待ってます。