レコード

ちょっと長めの独り言

格差社会(ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」感想、ロバート・フランク「成功は偶然を味方にする」感想)

ダン・ブラウン「ロスト・シンボル」下巻も読み終わりました。面白かったー!
以下めっちゃネタバレです。


マラークの正体は、正直すぐ分かってしまった。上巻の彼のエピソード出た時点でめっちゃわかる。
でも、正体がわかっててもすごく楽しめた。ダン・ブラウン、父と息子の話がきっと好きなんだろうなー。

あとね、マラークのせいで迎える「アメリカの危機」、多分隠された超危険な兵器が起動されてしまう…!とかだと思ってたら全然違って、俗っぽくてめっちゃ感情移入してしまった。その動画をYouTubeにアップロードされるのを必死で阻止しようとするサトウの気持ちめちゃめちゃわかる。

主人公補正なのは分かるけどトリッシュが死ぬのにロバートが死なないのは卑怯では…。トリッシュも救ってくれ。



引き続き、ロバート・フランク「成功する人は偶然を味方にする」感想。こちらは期待したほど面白くなかった。
一言で言うと、「成功した人のなかで運が悪かった人はいない」「公共投資をもっとするべき」ということが書かれている。
で、その説明としてずらずら〜っと具体例などが並べてある。237ページ。途中で飽きちゃった。
この本を自己啓発本として読むなら、「夢を叶えるゾウ」を読んだ方が早いかも。同じようなことが書いてある。
累進消費税の話は面白かった。あと私たちは自分の能力を平均以上だと認識する傾向にあるという話も。どこかで聞いたことがあるなと思ったらレヴィ=ストロースサルトルを批判した時の文脈ですね。