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ちょっと長めの独り言

カボチャと値札と黄金の滝(と日向ヒナタ)

先日、軽井沢ニューアートミュージアムへ行ってきた。正確にはニューアートミュージアムの中にある一階のショップ(入場無料)に行ってきた。

ここでしみじみと実感したことがある。
美術作品を見るとき、横に値札が貼ってあると、普段と違う楽しみ方ができる。
というか普通に作品を見るより、値段を意識しながら見るほうがずっとずっと楽しい(個人的な感想)。

普段ならスルーしてしまうような作品も、値段が書いてあることで「エッこの絵にそれほどの価値が…?」と足を止めてしまう。興味の対象が広がる。
一度見たことのある作品も、「エッこの絵にそれほどの価値が…?」と魅力再発見。
作品の価格を知ることで、「700円の入場料で総額2億円の作品たちを見ることができた…!」とお得感がある。

など、値札が貼ってあることで今までと違う楽しみ方ができました。こういう楽しみ方ができたのはあくまでその場所がミュージアムショップだったからで、多分美術館の作品でやるのは難しいのかなーとも思うのですが、常設展の一部の作品で期間限定のような形で取得価格公開イベントみたいなものがあったら絶対面白いなーと思ったりします。私はそのイベント行きたい。

その他雑感、以下、箇条書き。
草間彌生のカボチャの絵、1000万円。マジで?マジで?
草間彌生の絵はギャルっぽい。ショッキングピンクと黒。あとラメラメ。きゃりーぱみゅぱみゅはパステルカラーかわいい、草間彌生は原色かわいい。
・他にもショップに飾ってあった絵、円を書いただけの絵が20万円。
・20万円の価値が理解できない自分が悔しい。



ほか、軽井沢の千住博美術館へ行ってまいりましたので、せっかくなのでそこの感想も書いておきます。

・館内が広い
美術館のなかはワンフロアで、自然光がたくさん入っていて(作品の保存に影響はないのか?)、広々としている。外には季節の草花。惜しむらくは当日雨が降っていたこと。あと床がところどころ傾いていて(もともとの土地の傾斜を残している)、なれるまで酔ったような気持ち悪さがある。

・ディフォール/ナイトフォール
千住博美術館の中で一番好きであった、暗闇の中、発光する静かで神秘的な滝。

この作品を見て感銘を受けながら、ぼんやりと思い出してました。アニメ版NARUTO、日向ヒナタ守護八卦六十四掌特訓の回。全身滝に打たれながら特訓する彼女の、肌に張り付いた布のエロさ、それを超越する神々しさ。素晴らしい回でした。もう一回見ようかな。
一途に打ち込む日向ヒナタの静けさと近寄りがたいまでの神々しさ。夜の闇に包まれた彼女の妖しいまでの美しさ。それらを彷彿させる素晴らしい作品でございました。ディフォール/ナイトフォール、イチ押しです。