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ちょっと長めの独り言

宵闇のルージュ(大手町のランダムウォーカー「世界一楽しい決算書の読み方」感想)

読みました。「世界一楽しい決算書の読み方」。大変面白かったです。
以下感想です。


私、株取引初めて8年くらい経つんですけど、何を隠そうほとんど株の勉強をしてこなかったんですね。常に雰囲気で売買してきた。で、最近勉強初めて手を出したのがこちらでした。元々Twitterで著者の方をフォローしてて、Amazonでセールやってたのでえいやで購入。ワンコインくらいだったと思うけど大変良い買い物をしました。

まずクイズ形式なのがよい。よくある教科書形式じゃなく。で、クイズ形式かつ登場人物の皆さんがクイズに答えようと思考する過程も文字に落とされている。そこが1番良い。彼らそれぞれの考え方が聞ける。彼らの考え方をなぞると「あ〜そういう視点もあるよな〜」と大変勉強になる。

次に画面がキレイ。グラフとか表とかめっちゃ見やすい。カラーリングもいい気がする。眺めていていい気持ちになる。

あとね、題材が実際の企業の財務諸表なんですよ。で、財務諸表の読み方を学ぶと同時に各企業の経営方法やイメージとの違いみたいなものも学べるんですよね。こういうの株初心者はめっちゃ嬉しくないですか? 私は嬉しい。もっとそういう情報学んでいきたい。

最後に、この本と並行して「1番売れてる株の雑誌zaiが作った株入門」読んでたんですけど、ちょくちょく損益計算書貸借対照表キャッシュフロー計算書が出てくるんですよね。もう完全に「これ進研ゼミでやった問題だ!」状態。読んでてよかったこの本。

Twitterで会計クイズもやってるみたいなので、継続して勉強していきたい。頑張ります。

帰りの電車はどこにもないわ(映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」感想)

全然興味なかったけど同居人が見たがって一緒に見たシリーズ。有名映画なんですね。
以下ネタバレありの感想。







思っていたよりだいぶ面白かった。私たちが見てたのは10年前の事件だったんですね…!
最初の方は説教臭いなあとか試練ごとに1人ずつ死んでいくの面白くなくない?と思っていたんですけど10年前の時間トリックで全て消し飛んだ。
研修医のこと、ノコギリでちょっと切り刻んだ上で助けてあげるの、ちょっとメンタルが不安定過ぎませんか? 暴力をふるった上で手当もしてあげるDV彼女みたい…。メンヘラかな?
あと足を切り落としたおじさん最後まで報われなくてちょっと可哀想だった。他人のために足を切り落としたし辛いめにあってたし最後の場面でも銃は撃たなかったのに。まあその前に間接的に人を殺してた悪人なのでバランス的に仕方ないのかな。
あと最後全員救われる可能性ないの悲しくない? 仕掛けに気づいて撃つ前に弾を取り出せれば2人とも助かったんだろうか。
助手のお医者さんめちゃめちゃ可愛かったですね。医者の姿とバーでの姿のギャップ最高すぎた。研修医はこれからも頑張ってほしい。あと内部捜査してた警官のお兄さんも頑張ってほしい。悪徳警察官は頭ぱっくりでよかった。
以上、面白かったです。

海の神山の神(映画「天気の子」感想)

見ました。映画「天気の子」。
見る前から「いや私新海誠作品性にあわないんだよな〜 」って思ってたんですけど、夫が見たいって言ってたのでDVDで鑑賞。
以下感想です。やっぱり性にあわなかった。。












新海誠監督作品、ターゲット層が思春期の少年の心を持った人じゃないですか。そう思いませんか?
なんか私はあの胸の谷間のアップとか谷間見てた少年をからかう年上のお姉さんとかああいう感じが苦手である。この監督の作品、決して万人受けを狙ったものじゃないんですよね。君の名は。はうっかり大ヒットしてしまっただけ。
終わり方は大変好きでした。なんて言うんだっけ。セカイ系? 彼女を選べば世界が滅ぶ。セカイ系で、彼女を選んだ結果の物語。この天気の子も決して万人受けするシナリオではなく、端正な物語を好む男性に受ける物語じゃないですかね。
私はあの思春期少年っぽい部分を除けば好きなラストであった。たきくんとか三葉ちゃんとか君の名は。の皆さんがでてきたのも良かった。オタクが喜ぶやつ。
あとやっぱりBGMとても良かったですね。120分のMVと言っても過言ではない。
RADWIMPS、今みたいな感じの曲も好きだけど昔のような薄暗い感じの曲もまた出してほしいです。
以上です。新海誠監督の次回作も見てしまうかもしれない。

鈍色の明日(映画「メッセージ」感想)

見ました。映画「メッセージ」。映画サイトの評価が高いらしい。
以下、未鑑賞の人への配慮なしのネタバレあり感想です。















お、面白かった…。私はこのSF小説っぽい感じがとても好きです。いやなんか要所の演出で好みじゃないなって思う所もあったんですけど、でもすごく好きだった…。
これってSFなんですけど着地点はすごく哲学的な所ですよね。自分の人生が最初から終わりまで見えたとして、そしてその人生にとても悲しい出来事があったとして、その人生を生きるか。ルイーズはその人生を生きることを選んで、きっと彼女は噛み締めるようにその日々を生きたんだと思う。いや私なら何とかしてその未来を回避するように動いちゃうとは思うんですけど…。
でもルイーズにとっては「回避」とかじゃないのかもしれない。ルイーズにとって彼女の人生はただそこに存在するものというか、分岐点のようなものはなくて、ただそうなることを知っているっていうだけ。彼女は彼らの文字を解読したことにより、時系列の概念は失われたので。えっそういうことじゃないのかな。未来予知はもしかして彼女特有の能力なんだろうか?
あとアボット死んでしまって悲しかった。なぜ…。アボットたち、いかにも「宇宙人」っぽい見た目でちょっと笑ってしまった。インデペンデンスデイもああいう宇宙人だったよね。
中国のトップとの会話を思い出すシーン、時間系SFって感じで楽しかった。中国語だったからわかんなかったけど、死んだ妻はなんて言ってたのかな。
と思って今ググッたところ「将軍、戦争では勝者などないのです。あるのは未亡人と孤児だけです。」らしいです。なんかあの最後のエピソードだけであの中国人の人愛妻家のいい人に見えちゃうな…。


あ〜面白かった。SFでもあるけど私は「生きるとは」っていうテーマがかなり印象に残った映画でした。

花を散らして(映画「ジョーカー」感想)

DVDで見ました。映画ジョーカー。以下感想です。

スーパーウルトラハッピーエンドの映画であった。
元々バットマン/ダークナイトは見たことあって、面白いな〜と思ってたんですけど。映画見ている間は結構辛かった。ジョーカーの暴力にカタルシスを覚える人はいい。そうではない人にとっては結構辛い映画かと思う。なんか「クソみたいなやつをジョーカーがボコボコにしてくれてスッキリ!」という気持ちより「痛そう…」という感想が先に来る人いるじゃないですか。私なんですけど。そういう人は見るの辛いかもしれない。

部屋に来た友達を殺すシーン、私は小人の人を逃がしてあげると見せかけて絶対殺すやつやん…と思いながら見てたんですけどちゃんと逃がしてあげてた。ごめんなジョーカーきみのこと誤解してた。ジョーカーやさしいな。(?)

あと同じアパートの人を恋人だと妄想してたのめちゃめちゃ怖かった…。怖くなかった!?!? 完全にあの子持ちの女の人に感情移入しちゃった…。ある日突然自分のリビングで雨に濡れたジョーカーがテレビ見てるんですよ…。えっ…怖…。ちゃんと部屋を施錠しておこう…。

幼いバットマン死ぬほどイケショタだった。彼は将来超イケメンになることを約束された顔立ちだった。

とにかくこんな辛くて仕方ない映画だったのにハッピーエンドだった〜。宣伝でよく出てた階段でダンス踊ってるシーンも、どちゃくそ辛い状況なのにジョーカーは結構ハッピーな気持ちだったんだろうなあ。いやジョーカーがゴッサムシティの皆さんに受け入れられていく様子がよかった。

気持ちが元気な時に見るべき映画。面白かったです。

スペードは兵士の剣(映画「パラサイト」感想)

映画「パラサイト」見ました。本当は映画館で見たかったんだけど見逃しちゃってDVDで。
かなり期待してたんですけど、期待を裏切らない面白さでした。以下感想です。ネタバレしてます。





・音楽が好き
1番に出てくる感想がそれ?って感じなんですけど音楽めっちゃよくなかったですか? 元々コミカルな作品にクラシカルな感じの音楽を合わせてるの好きなんですけど、この作品も好きだった…。いやこの作品が単にコミカルかというと全然違うんですけど。特にラストの夢を語るシーンからの現実に戻ってきてエンディングに入る、あのあたりの音楽がめちゃくちゃ好きでした。

・おもしろい
ブログ書く頻度が減るとこういう小学生みたいな感想になっていくんですけど、普通に面白い。面白いにもいろいろあるとは思うんですけどまずはエンタメ的に面白い。観客を飽きさせない展開。金持ち一家がキャンプに行ったあと勝手に豪遊するところに鳴り響くインターホン。スリリング。そして帰ってきた家政婦さん。もうここからホラーですよね!! そういえばなんで家政婦さん顔が傷だらけだったの? そして地下で生きる人間。地下で生きる旦那さんが社長を敬愛してたのも怖かったな…。残り8分でジャージャー麺作りながら全てを片付けるのめちゃめちゃ面白かった。そして机の下に隠れつつの脱出するのめっちゃ笑う。これってもしかしてR18? とりあえず金曜ロードショーでは放映出来なさそう。
コメディ調から一転、大雨で水に沈む家。妹が水に沈むトイレでタバコ吸ってるシーンめちゃめちゃ良かった。みんな体育館に避難してるのにお金持ち一家は「いい天気!」と喜んでいるのが対照的。
お兄ちゃんはあの留学した友人になろうとしたのかな。離れない石はその象徴だった。最終的にはお兄ちゃんは友人の彼のようにはなれなかったけれど。
パーティのシーンも最高だった。日差しが強く、濃い緑の中で幸せな時間を過ごす上流階級の人間たち。妻を失った男の人、顔が白いケーキのクリームと赤い血でぐちゃぐちゃになりながらパーティ台無しにするの完璧な演出だった。あのシーン狂乱すぎて大好き。お母さん、バーベキュー用の長い串で男の人を刺殺しちゃったんですけど、男の死体に刺さったバーベキューの肉をかわいいわんちゃんがむしゃむしゃ食べてるのも最高だった。
あの明るい日差しと美しい緑の庭での狂乱と死、ミッドサマーを思い出した。
その後のお父さんのモールス信号とお兄ちゃんの夢の話、そしてお兄ちゃんの現実に戻ってエンドマークっていう1連の流れ!!!ほんとうにすき。繰り返すけどエンディングの曲も最高に良かったんですよね…。


・お父さん
お父さん、社長を思わず殺しちゃったけど、今まで散々社長や奥さんから「臭い」について言われてたけど、最後のきっかけになったのはあの男の人が社長に「くさい」と言われた(行動で示された)ことなんですよね。自分じゃなくて。
お父さん、あの男の人の狂気的な崇拝見てたもんなあ。なんかお父さんそういう所だよ。優しいって言ったら変だけど、情にあついっていうか、お人好しっていうか。嫌いになれない。

・妹とお母さん
妹、最初めっちゃつり目で目が細いな〜と思ってたけど最終的にめっちゃ可愛く見えてなんだこれ??どういう仕組み???と思いながら見てた。千と千尋の神隠し現象。いや妹ほんとうにかわいかった…。
お母さんもお手伝いさんになった瞬間すっごい化けた。女の人は化けるなあ。

・お兄ちゃん
お兄ちゃんが家庭教師の生徒の女の子にベタ惚れされてたことだけが解せない。えっ…どこがよかった!?!? 前のお兄ちゃんの友達のほうが良くなかった!?!?!?


面白かったです。特に庭でパーティからのエンディングまでが最高でした。
今年あんまり映画を見ていない分面白い率が高い。もっと映画を見よう。

さあ無茶しよう(吉田利宏「元法制局キャリアが教える法律を読む技術・学ぶ技術」感想)

面白かった〜。
元々法律が嫌いなので、いっそ司法書士でも取ろうかと思って読み始めた1冊。法律嫌いな人に是非おすすめしたい。

なんかね、法律に対する愛を感じるんですよ。法律とっつきにくいじゃないですか。でもこの本を読んだらまあ難しいけど話せばわかる人くらいのとっつきにくさになる。なんか意味不明に思える決まりにも、納得できる理由があるんだなということがわかった。気がする。

最近全然本を読んでなかったので感想書くのも久しぶりだな。もう感想の書き方も忘れてしまった。