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ちょっと長めの独り言

生命の庭(高野和明「ジェノサイド」感想)

読みました。「打ちのめされるようなすごい本」に乗ってた本シリーズ。本当は高野和明13階段」を読もうと思ってたんですけど、図書館に置いておらず、代打で「ジェノサイド」。
以下感想です。

圧倒的リーダビリティ。とにかくめちゃめちゃ面白くて、ページめくる手が止まらない。当初の数十ページから予想した展開とは全然違う所に転がっていく、想像を上回るワクワク感。
多分この小説を読んだ多くの人が感じると思うんですけど、作者の反米をはじめとする思想、それがとても物語に反映されている。抵抗ある人は抵抗あるかも。
もし作者が、思想の普及の意図もあってこの小説を書いたのなら、その目論見は成功しているんじゃないかな。だってとても面白いから。一部の読者には確実に影響を与えると思う。このストーリーの面白さ故に、数えきれない人がこの本を読んだし、そしてこれからも読まれ続けると思う。後世への影響、実は凄いんじゃない?

それにしてもとっても面白かったです。読後感もよい。「面白い小説」を求めている人にはオススメしたい。