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ちょっと長めの独り言

エンドレス・エイト(ガルシア・マルケス「予告された殺人の記録」感想)

聞いてほしい。ガルシア・マルケス「予告された殺人の記録」めちゃめちゃ面白かった。

私、ガルシア・マルケスの作品人生ナンバーワンじゃないかっていうくらい好きなんですよ。だからこの小説も期待値MAXくらいで読み始めたんですけど、中盤までは「思ったほど面白くないな…」って思ってたんですけど、最後!殺人の場面は引っ張って引っ張ってラストに記述されるんですけど、それがカタルシスを感じさせて、パズルのピースがはまりこむ感じで、もう本当の本当に最高だった。ガルシア・マルケスさん信じてよかった。ありがとう。

この小説は私が大好きマジックレアリズム的な部分とか幻想的な部分があんまりないな〜と思ってたんですけど、最後、自分の身体からはみ出た腸についた泥を払って、自分の家の台所に歩いていくサンティアゴ・ナサールが最高だった。

あとね、バヤルド・サン・ロマンとアンヘラ・ビカリオも最高なんですよ。結局2人は再会してこれからのストーリーを予感させるんですけど、あのまま一生会わないのでもエモくてよかったなと思う。そして再会したからには幸せになれよ!

は〜ガルシア・マルケス、早くFGOに実装してほしい。そして青い血を流したり突然亀になったりしてほしい…。