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ちょっと長めの独り言

道しるべ(木村泰司「西洋美術史」感想)

木村泰司「西洋美術史」読みました。面白かった。

読み物として面白いというより、この本を読んでから美術に触れるとより楽しい。
美術の地図として使える。作者だけを聞いて、「この人はどんな人だったかな?」となったら、この本の巻末の索引から調べるとよい。その人がいつ、どこで生まれ、その土地と時代が作品にどのような影響をもたらしたのかがわかる。ついでに他の画家とどのような関係であったかがわかることもある。

印象的だったのは「欧米では商談の場以外で価格の話をすることは品のない行為とされている」っていう記述。私は常々「絵の価格を公開すれば違った観点から絵を楽しめるのでは?絵に興味がない人も興味をもってくれるのでは?」と思ってたんですけど、そもそも発想が下品ということ…ですね…。

名前をよく聞く画家もたくさん出てきて嬉しい。
ベルニーニ…ダン・ブラウン「天使と悪魔」
レオナルド・ダ・ヴィンチFGO
ベラスケス…日曜美術館ジョジョの荒木さんが紹介
ゴッホフェルメール…推し画家

推し画家、シニャックシスレーエル・グレコも好きなんですけど出てこなかったよね?スーラは見かけた。

とっても面白かったし、今後は辞書的に活用したいです。