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ちょっと長めの独り言

わかりあえないひと

人はわかり会えないものだ、と認めると、心がすごく楽になる。
私は、好きな人を悪く言われるのが苦手だ。友達を悪く言われるのも苦手だ。そして、身の回りにいるそこまで親しくない知人について悪く言われるのも実は苦手だ。
この人いったいなんでこんなに人の悪口ばかり喋り続けるんだろう、と思うことがある。彼は多分、いつも周りのことを見て、色んなことを考えて、たくさん不快な思いをしながら生きているんだろう。でも、私は彼のことが好きになれず、悪口を聞くたびに困ったような顔をしていた。

悪口をきくたびに、ストレスが溜まっていった。まるで自分を悪く言われているような気分になった。どうしてそんなこと言うの。何がそんなに嫌なの。嫌な気分になったって、自分の中に閉まっておけばいいじゃない。私は彼の悪口に傷ついていた。

きっと彼とはわかりあえないのだ。そう思ったとき、ふっとこころが軽くなった。
彼とは考え方が、生き方が違う。その上で、どんな風にお互い上手いこと接していくか、それが大事なんだろう。
社会って、わかりあえる人ばかりじゃない。いろんな人がいるもの。お互い努力すれば、いつかわかりあえる、とは思わないほうがいい。分かり合えない相手と、どうやって良い関係を築けるか、探っていきたい。