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ちょっと長めの独り言

眠れない夜の魚(聖千秋「スパデート」感想)

またやらかしました。1巻無料試し読みキャンペーン中の漫画を一気に購入しちゃうやつ。こういう衝動買いは得てして寝れなかった夜の深夜にやりがちなので、楽天koboは夜12時~朝6時まで購入禁止できるシステムを開発してほしい。

衝動買いしちゃったのは聖千秋「スパデート」。
以下、懺悔代わりの感想です。

・主人公(男)の顔がいい。100点。
・ヒロインも顔がいい。美女設定じゃないんだけど、むしろ芋とか言われてるんだけど、読み進めるうちになんだかえも言われぬ美人に見えてくるんだよなあ。不思議。
・ストーリーは、心が死んでるイケメン社長がスパとヒロインに癒される話。イケメン社長は心が死にすぎていて女の人の顔が豚とか鳥に見える。
・主人公に感情移入し、ヒロインに癒されるのが、この漫画の楽しみ方の1つだと思う。
・少女漫画目線で見るとカテゴリ的には「救う系」。私のようなアラサー世代のオタクは白泉社で育ったようなものなので、「フルーツバスケット」とか好きだった人はこちらの作品も好きなんじゃないでしょうか。本作品のヒロインは透くんに通じるものを持っていると思います。
・もちろんこの漫画を現実に重ね合わせて、ヒロインに自己投影して恍惚とするなんてことは、もうこの歳では出来ない。というかアラサーになると恋愛漫画なんて全てファンタジーなんです。さっき救う系とか言ったけど、もっと大枠では「ファンタジー」に分類されるんですよ。ハリーポッターダレン・シャンと同じカテゴリに属するんですよ。

・私がめちゃめちゃ不満なのは、豚の内山さんに全ての嫌な役割を押し付けて、特に救いもない所なんですよね〜!! 私はとにかく女性キャラが好きだし、全員幸せになって欲しいし、幸せになるとまでいかなくても何らかの成長を見せて欲しいんですよ。内山さん、嫌な役割を一身に背負うにもほどがあるでしょ!! 御坂くんも結局はいい人ENDだし、元々事務所にいた2人の女性も話が進むにつれ「うざい女オーラ」を出さない感じになってきてるし…。もう悪者は内山さんだけじゃん…。ちゃんと内山さん編を解決させてくれ。私は1巻の不器用ながらも頑張って仕事したりお茶入れたりしてた内山さんが結構好きだったんだよ…。

次の巻が出たら買っちゃうかも。内山さんの人生を見守りたい。

終わらない夢を見る(ジャニーズJr Travis Japanについて)

ハマってしまったんです。
ハマってはいけないものにハマってしまったんです。
ジャニーズJrのTravis Japanにハマってしまったんです。


私、今年29歳になるんですけど、今までジャニーズにとんと興味がなかったんですよね。そういう人間が今更ハマってしまうの、端的に言って人生終了っぽくないですか?

ハマったきっかけってはてなブログだったと思う。ジャニーズJrの紹介記事みたいなのにTravis Japanの定点ダンス動画のリンクが貼ってあったんですよね。
https://m.youtube.com/watch?v=pN0tLzS6Lqc&t=42s

私、かつて若かりしニコ厨だった頃、踊ってみた動画を結構見てたんですよね。あの頃はDO@RATやみうめさんのファンだったんですけど、一時期にゃんたろプロジェクトの腐れ外道とチョコレゐトを狂ったように見ていたんですよね。あの頃から6人くらいのダンスが好きだった。

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://sp.nicovideo.jp/watch/sm14850384&ved=2ahUKEwia6PvFqJfjAhXGc94KHW3VB3YQwqsBMAF6BAgGEAU&usg=AOvVaw3pQUz9ZOioawcs5-qt25A8&cshid=1562107708571

踊ってみた系が好きな人、きっとTravis Japanの定点動画も好きだと思う。そしてそのクオリティに驚愕して欲しい。
なお推しは吉澤閑也さんです。あと今びっくりしたんですけどSimejiは吉澤閑也が一発変換で出る。まじか。七五三掛龍也も出る。Simejiすごい。

吉澤閑也さんのHappy Groovyの首がぐりんって横を向く振り付けのところが好き。あとハンガーに吊り下げられたまま前に進む振り付けのところも好き。わかる??

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://m.youtube.com/watch%3Fv%3DqfWEJHOklyo&ved=2ahUKEwiH_YHYqZfjAhVPQd4KHXycDeQQwqsBMAB6BAgGEAU&usg=AOvVaw1alp6339xuUCQtMXQMSYYY


あとSnow Manも好きです。佐久間大介さんと深澤辰哉さんが好き。
Snow ManTravis Japanが一緒に出てるこの動画は大変良い。お得感。
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://m.youtube.com/watch%3Fv%3DY0IZsIv180A&ved=0ahUKEwiGkqvAqpfjAhXWc3AKHdeaD8MQo7QBCCswAA&usg=AOvVaw1XfyaapBvr3waRiQx1jfw-

「居酒屋バイトのふっか先輩」っていうのを見かけて、ときめきが止まらない。妄想怖い。いいな〜ふっか先輩と一緒に居酒屋バイトしたいよな〜。
あとめちゃめちゃ怖いのがふっか先輩私より年上なんですよね………。オタク界隈での「年上のお姉さん」をまさか自ら味わうことになるとは思わなかった。

とにかくSimejiはすごい。Simejiには是非ともTravis Japanを半角スペース入りで一発変換できるようアップデートしていただきたいです。

ココロオドル(冲方丁「天地明察」感想)

忙しい。忙しいんです最近。
まず、青の祓魔師の新刊発売忘れてて慌てて購入。あと待ちに待ったワールドトリガー新刊発売(芦原先生からだ大事にしてください…)。ワートリ公式Twitterからの爆弾投下。そして生まれて初めてジャニーズに興味を持つ(ハマってない、ハマってないです)。極めつけはFGO新章配信ですよ。
あとちょくちょくクリムト展が日曜美術館に登場とかお見合い大作戦とか美女と野獣とかアラジンとかあって。大変なんですよ!

そんな中、冲方丁天地明察」読んだので感想です。

・まずめちゃめちゃ面白かった。2019年小説部門ナンバーワンかもしれない。
暦を作るとかお堅いテーマで、ベースは史実なんだけど、なんだこれラノベか?ってくらいの読みやすさ。キャラ立ち凄くないですか。最近学んだんですけど、ぐいぐい読ませる力=リーダビリティっていうんですね。リーダビリティすごい。
なんかもう怒涛の展開なんですよね。特に前半、出来事はなんというか日常的な事なんですけど、主人公(=読者)としてはものすごい事件の連続。絵馬を一瞬で解く男との出会い、えんに対する淡い感情、関への出題、そして病題。
ここまで全く小説の主題たる暦の話が出ないんですけど、この時点でものすごく面白いんですよ。すごい。

・読んでてヒカルの碁読みたくなった。サイってもしかして本因坊道策だったんだっけ。昔読んだのに忘れちゃったなー。そして初手天元! これ絶対勝てないんじゃなかった? あと碁盤を星空に例えるのもヒカルの碁であったなって。懐かしい。

・一緒に星空観測に行く書道家のおじいちゃんと医者のおじちゃん、めちゃめちゃめちゃめちゃすき。

とにかく面白かった! なんでもいいから面白い小説読みたい!って人におすすめしたい。

楽園の底(映画「海獣の子供」感想)

すごい。なんかすごいものを見た。
見ました海獣の子供…。すごかったです。
以下ネタバレありの感想です。


・事前の評判通り、映像がとんでもない綺麗さだった。海や水族館の描写も良かったけど、私は街の風景が好きだったなー。海辺の街、夏の日差しで全ての色が濃く映える街。冒頭の坂をかけ下りるシーンとか。CGと組み合わせた映像が本当にどこを切り取っても綺麗だった。そしてクジラのシーンはさすがの美しさだった。あと海の中が凄いんですよ。花畑か?楽園か?ってくらいの美しさ。圧倒的。
・主役3人の声がすごく良かった。芦田愛菜ちゃんってすごいな! うみくんとそらくんの声もとても良かったから、エンドクレジットめっちゃ注目してたんだけど2人とも知らない人であった。公式サイト見たら声優さんじゃない若い人なんだね。これから頑張ってほしい。
3人の声、それぞれすごく良くて、なんかえも言われぬ色気みたいなのを感じたんですよね…。それってあの年代の少年少女だけが持つものなのかもしれない。いや本当に声がよかったのでみんな見てくれ。
・映像のファンタジー感。豪雨の中自転車を漕ぐルカが海に泳ぐ景色。漁港からの道すがら乗せてもらったタンクローリーにまとわりつくイルカたち。最初のハンドボールのシーンの圧倒的な現実感から、徐々にそういう描写を差し込んでいって、気がついたら観客は非現実的な描写を受け入れている。
・私、この映画とスピッツのイメージが重なるんですよ。あと、村上春樹。理屈で説明できないもの。理解できないもの。
「君の名は」とかは「主人公とヒロインの時空が交錯する」っていう点がファンタジーで、観客側はその設定が理解できるのである意味安心して見れた。「海獣の子供」は理解できない。何がどこまでファンタジーなのか、わからない。どういう設定のファンタジーなのかわからない。そのわからないということに対する不安感や、わからないものはわからないまま観客が受け入れる感じが、スピッツの楽曲や村上春樹の小説と似ているように感じる。
・あと言語について。人間は言語化し得ないものは伝えることができない。クジラは、そのまま、あるがままを伝えることができる。クジラすげーってことより、人間の世界ってなんて不自由なんだろうっていうことが印象に残った。Twitterでも「言語なんて感情の下位互換」みたいなツイート見たもんな。そして言語からこぼれ落ちたものを、笛で風に語りかけるおばあさん。この映画の世界の言語に対する姿勢がなんかとても好きだった。
・後半、クジラに飲み込まれて以降の世界は、幼い頃に見た天国と地獄の世界のビデオを思い出した。人間が想像する、星の誕生と、天国と地獄の世界って似てるんだなあ。
・米津玄師、思った以上に映画に寄せた楽曲でびっくりした。歌い方も今までと違ってるよね? 効果音、「クジラの声かな? 星の落ちる音かな?」って思う部分があったんだけど、クジラの鳴き声と、星の落ちる音って似てるんだな。すごいな。
・私、この映画どちゃクソ面白いやんって思ったんですけど、見終わったあと同行者が「全然面白くなかった」って言ってて驚愕したんですよね。まじかよこんな名作映画だったのに!? でもその評価の違いも面白いなって思った。評価の違いは、上記の「わからない」をわからないまま受け入れる人か、理解してから受け入れたい人かの違いなのかなと思う。
あとね、海獣の子供、シナリオが気持ち少女漫画感がないですか? 同行者は男性だったのでその少女漫画感も肌に合わなかったのかなと思われる。
ちなみに私は空くん派です。空くんが夜の海に光りながら沈んでいき、そして彗星になるシーンが心にグッと来すぎて、あのシーン見た時点で既に私は名作認定していた…。大好きなシーン。


いやーとっても面白かった。今年の映画部門ナンバーワンかもしれない。
私も分からなかった所がいっぱいあるので、考察を読み漁りたい。そしてあわよくば2回目見に行きたい! みんなも見に行ってくれ! そして感想ブログ書いてくれ!

夢に続きを(映画「チア☆ダン」感想)

鑑賞しました。チア☆ダン。☆を真ん中に入れるので合ってますか??
以下ネタバレ含む感想です。


・とにかく広瀬すずが可愛い。「ひかり(広瀬すず)は笑顔だけはいい」って顧問の先生に言われるシーンがあるんですけど、ものすごい説得力なんですよ。ほんと…笑顔かわいい…。広瀬すずの笑顔を見るためだけにこの映画を見てもいい。損はしない。

・「いけてる」「いけてない」が評価基準なの、学生時代を思い出したなあ。県大会で優勝できなかった時、友達が「めっちゃダサかったよ!」みたいなことを言ってて、でもちゃんと広瀬すずと仲良しなの、友達やさしいな…って思った。優しくない友達なら、友達2人で遊ぶようになって、なんとな〜く広瀬すずと遊ばない感じになると思う。スクールカースト

広瀬すずがセンターになった時、中条あやみがみんなの前で心情を述べてどちゃクソ気まずい空気の中、広瀬すずは「私、センターで踊る。」ってただそれだけを言い切ったんだよね。「自信ないけど」とか「部長に負けないように」とか言い訳的なものとか一切なし。もうね、100点。対応が100点満点じゃない? 広瀬すず、君は一生スクールカーストのトップにいる人間だよ…。

・ストリートダンサーの子めっちゃ好みだった。山崎紘菜さんね、覚えた。顔が好き。身長高いところも好き。

・私はドラマのチアダンを先に見てたんだけど、ドラマ版ってほぼ映画のシナリオなぞっただけでは。これ映画ファンはドラマ見て腹立たしかっただろうなー。もう「ドラマ版は映画のリメイクです!」って言えばいいのに、映画版の数年後、別の高校での話とかにするからなんか丸パク感が出てしまって、ドラマ版の低評価も頷ける。でもドラマ版の土屋太鳳かわいかったよ。

は〜面白かったです。みんなこの映画の常軌を逸してかわいい広瀬すずを見るといいよ。

きっと君は来ない(藤沢もやし「御手洗家、炎上する」感想)

読みました。「御手洗家、炎上する」。電子書籍サイトで1巻無料になってて、1巻読んで…面白くて…そのまま既刊4巻まで全て…購入…。
完全に電子書籍サイトの思惑にハマっている。うおおお前だよまんが王国! いやまんが王国に罪はないんですけど。世の中面白い漫画に溢れているのがいけない。
以下ネタバレ感想です。


サスペンス系漫画だと思うんですけど、どこに惹かれたかというと圧倒的なカプ推し感なんですよね。いや別に作者さんが推してる訳では無いと思うんですけど。そう感じてしまう受け手のカプ厨。主人公と希一さん、妹ちゃんと弟くん。なんかこういう…男女カプ…好き。嗜好が同じ人はぜひ読んで頂きたい。

あと父めっちゃ怖い。いい人っぽく描写されてるけど絶対なんかあるよー。そんないい人なわけないじゃん。あの笑顔サイコパスなんじゃないか。

父に対して後妻さんはなんか人間味があって好き。妹ちゃん大ピンチ!って感じで4巻終わったけど、妹ちゃんはなんだかんだ大丈夫だと思っている。妹ちゃんは父に気をつけるんだよ。
母も辛い展開だね。自己肯定感の低さ…。
後妻さんは実は憎めない人はだったよ展開あると思ってるんですけど、5巻は後妻さんの人間味ある側面がさらに描写されるんじゃないかと思っている。

あと各巻の表紙がよい。まず1巻表紙とてもよい。みんなの瞳に炎が燃えてて素敵。5巻はついに後妻さん来るだろうか。

なんだか追ってる漫画多すぎ状態なんですけど、こちらの漫画はコンパクトに終わってくれるだろうと見込んでの購入。謎解き系はダラっと長くても面白くなくなっちゃうしね。完結編に期待したい。

放課後のリフレイン(佐藤優「野蛮人の図書室」感想)

読み終わりました。佐藤優さんの本の紹介集。
以下感想です。

途中まで大変面白く読んでたんですけど、後半あんまり面白くなかった。
前半はノンフィクション、エッセイ、小説などが中心でテーマも取り付きやすいもの。後半は国際問題などがテーマ。ロシア、安倍政権、イラク、国防、北朝鮮関係。この人の著作を他にも読んでると、「なんかこれ前にも見たな…」という気持ちになる。

前半はとても好きだった。米原万里さんが好きなので、彼女の著作が紹介されていて嬉しい。1Q84の紹介も良かった。もう1984の世界には戻れない人々。不可逆の分岐点。
欲を言えばもっと小説の紹介を読みたかったなあ。

こちらで紹介されてた冲方丁天地明察」借りてきた。次読みます。