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ちょっと長めの独り言

知とともに生きる

佐藤優「読書の技法」を読んでいる。とても面白い。
内容を一言で言うと、「読書は知ってる内容は読み飛ばし、これから知る内容はじっくり読む。」
筆者は、「知っている内容」を増やすために高校レベルの知識の習得を勧めている。

本書ではタイトルになっている「読書の技法」以外に、例示として世界史、数学等に関する筆者の考えが引用付きで示されており、それがとても面白い。
・現代文は論理である。数学に近い
・数学は体で覚える
・鳩山元首相の意思決定は関数的である

高橋一夫「もう一度高校数学」はぜひ読みたい。

生きていくためのすべ

細谷功地頭力を鍛えるー問題解決に生かすフェルミ推定」を読んだ。

・「頭のよさ」には「知識力」、「対人感性力」、「地頭力」の軸がある
・「地頭力」の特徴は「結論から」「全体から」「単純に」考えること
・「地頭力」は「論理的思考力」「直感力」「知的好奇心」に支えられている
・常にエレベーターピッチができるか考える(エレベーターで社長にあったら30秒で説明できるか)
・私は「全体から考える」が苦手、身近から考える癖がある

「知る」ということ(「王とサーカス」感想)

米澤穂信「王とサーカス」を読んだ。

太刀洗の、「知りたいから記者と言う仕事をしている」というのは、太刀洗本人の気持ちとしてはよくわかる。でも、他人がその気持ちを理由に話してくれるかは別の話だ。
私は個人的に記者という仕事に苦手意識を感じている。何でなのかは、私自身にもよくわかっていない。多分、私が持っている情報という「価値」を、記者の人に無償で提供して、それに対して対価を与えられることもなく、大衆の「知りたい」という気持ちを満足させて、記者の人が報酬を得ているから、なのかなあと思ったりしました。なぜ記者の人だけ報酬がもらえるんだ…私にはないんか…みたいな。
大変な仕事だよね、とこの本読んで改めて思った。

太刀洗は最後、CNNやNHKが伝えるニュースを、さらに何故自分が伝えるのか、その意味は
「幾百人がそれぞれの視点で書き伝えることで、この世界がどういう場所なのかわかっていく」からだとしている。
私が生きていく世界がどういう場所なのか、明らかにしたいからだと。

米澤穂信の、わずかな苦味が残る読後感が大好きだ。
また米澤穂信の作品読みたい。

空と海の青(ダンケルク感想)

今話題の映画「ダンケルク」見てきました。クリストファー・ノーラン監督だけれども残念ながら私はあんまり詳しくない。遠い昔にバットマンを見たくらい。

見終わったあと驚いたのは、自分の中に感動が残らないこと。すごく不思議な気分だった。

記憶に残ったのは、ヨーロッパの街並みと、美しい、青い海と白い浜辺。それに不釣り合いな、浜辺にい並ぶおびただしい数の兵士。迫り来るような、はりつめた音楽。弾丸の音。パイロットが操縦席から見下ろす海の青。
冷たい海水。黒い海。口の中に残る塩辛さ。息苦しさ。

あとは圧倒的な孤独。所属する隊の兵士はみんな死んだ。「友だち」はフランス人だった。生き抜かなければいけない孤独、みたいなものをずっと感じていた。

ストーリーは、後半の救出劇やら新聞の件やらで感動的なはずなんだけど、心に残るのは、苦しさとつらさ、映像と音楽の美しさだった。

この見るのであれば映画館がいい、と思った。

夢を見るための旅

屋久島へ行ってきた。

 

私はもともと、一人で旅行することが嫌いじゃない。でも一人での旅行がすごく好きかって言われるとそうでもない。可能であれば、気心の知れたお友達と行きたい。

屋久島は一人で行ってきた。なぜなら、一緒に行ってくれるお友達がいなかったから。さみしい。

 

旅行には二つの種類がある。一緒に行く人が先に決まっている旅行と、行き先が先に決まっている旅行だ。屋久島旅行は後者だった。

屋久島に行きたいと思ったきっかけがなんだったのか、もう思い出せない。なんとなくぼんやりと、行ってみたいなあ、と思い続けていた。もののけ姫のモデルになったという点も魅力的だったし、恩田陸の小説「黒と茶の幻想」の舞台になっている点も印象的であった。「浮雲」は読んでいない。

 

一人旅は嫌いじゃないし、宿や飛行機の手配も嫌いじゃない。(ただ、毎回もっと早く予約すれば良かったと後悔する。)

今回は移動日が平日だったこともあり、だいぶお安く手配できて、満足した。

 

屋久島に着いてからは、もう「もののけ姫」と「黒と茶の幻想」の世界に浸っていた。

 

白谷雲水峡では、濃密な空気を吸いながら、「誰かに見られているような気分になった」利恵子の気持ちを思った。

山の中の歩道を進みながら、川で手当てした者を負ぶって山を登るアシタカの気持ちを考えた。たぶん大の男一人背負ってあの山道を登るのめっちゃしんどい。

木霊は探したけど、見つからなかった。

 

縄文杉に至るまでの道は、節子たちと一緒に(いる気分で)三顧の桜を探しながら歩いた。

帰り道に休憩した川辺は、サンとアシタカか出会った川辺だった。(ガイドさんからは白谷雲水峡の川がモデルになってるはずだと言われたけど、縄文杉の途中の川の方が近かったと思う。上流の岩の並び方や川幅、サン達がたたずんでいた河原のサイズからしても縄文杉の途中の川の方がry)

 

屋久島旅行はとっても楽しかった。それはきっと私が「もののけ姫」と「黒と茶の幻想」を読んでいたからだ。

こういう旅行は邪道なのかもしれないけど、間違いなく通常の旅行よりアドレナリンが出るし、土地に対する思い入れも深くなるし、ある種の洞察力も増す。気がする。そして右脳が活発に働いている気がする。

旅行って言うのは、私にとっては起きながら夢を見させてくれる体験だ。一つの異次元の体験だ。

また旅行に行きたい。次はどこへ行こうか。

アフリカの「天空の城ラピュタ」ソマリランド!

高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」を読んだ。

「陸上は北斗の拳、海上はONE PIECE」という噂のソマリアを、筆者がめぐった体験を綴った本。以下、忘備録。

ソマリアは北部は英国、南部はイタリア領であった。ソマリアの「ア」はイタリアの「ア 」と同じく土地を表す。ソマリアとは「ソマリ人の地」。

○同じく国連に国として認めてもらえないもの同士、ソマリランドと台湾が同盟結ぶ案は良さそうな気がしたんだけど、台湾のイメージ悪すぎて笑った。中国よりイメージ悪いもよう。(製品の品質のイメージか?)

○もしかしたら、今の状態がソマリランドにとって一番いいのかもしれない。国連に国として認められず、南部ソマリアでは内戦が続いている状態が。国際社会から無視されてきたからこそ、この奇跡のような平和とシステムが構築されたとも見れる。

○だがしかし、国としての経済力か小さすぎて、国民がディアスポラ(国外で働く氏族)からの仕送りで生活してるっていうのもなかなかキツいなあと思う。

○あと奇跡の国ソマリランドを巡りその国の社会システムを綴っただけでは出版社に売り込めず、その目で修羅の国南部ソマリアを見るため再度アフリカに飛ぶの、世の中世知辛いなって思う。

○チンピラ通訳にうんざりした筆者、カート(食べると気分が高揚する葉っぱ)をむしゃむしゃしてチンピラ通訳と一緒にヒャッハーするという解決法、最高すぎる。

○難民キャンプで暮らす人、アメリカで働く母から4000ドル送ってもらおうとするの、生きる力感じる。

ソマリアの歴史は氏族単位だが、ニュースで氏族は報道されない(地域のみ報道される)ので、外国人から見ると何が起きているのかさっぱりわからない。

○プントランドの政治は野球のリーグ運営方式。各チーム=氏族。

○ある一つの物事を、それぞれの立場の人の枠組みで見ると、それぞれ全然違うものとして見えていることがわかる。それを実地で解説してくれるこの本、とてもとても面白いと思う。

○1番都会人でマイルドなのは南部ソマリアモガディショの住民!北斗の拳の地が1番都会的!

○過激派アルシャバーブを支援するエリトリア、なんでアメリカや国連が制裁しないかというと、あのへんで数少ない非イスラム教国家で、イスラエルと仲良しだからっていう。まさかの。

○アルシャバーブマオイストに似ている。農村の生活は素晴らしい。農村の生活に帰れ。農村ではアルシャバーブの支持率は相対的に高い。農村で暮らす人々には、アルシャバーブの掟を守ることは難しくない。

○名ゼリフ「過激派元気で留守がいい」

はー面白かった。何より、筆者がソマリアソマリランド大好きなのが伝わってきてよかった。過去、ブータンについての本も書いておられるようなので、それも読もう。

格安スマホに乗り換えるときにやるべきことリスト

大手キャリアのスマホから格安スマホに乗り換える場合、どのような作業が必要なのか確認するためいろいろ調べてみたが、やるべきことが1つのページにまとめられたサイトが見あたらなかったので、自分のために時系列順にやることをまとめておく。

 

○最初にすること

現在使っているスマホの契約更新月を確認する。契約更新月以外に乗り換えると、解約料金がかかる。(DoCoMoなら9500円)

DoCoMoの場合の確認方法>

ドコモホームページ→ご契約内容確認・変更→ご契約内容2ページ目「ご契約プラン 契約満了月は2016年★月です。」

★月の次の月が契約更新月である。

 

○乗り換え前にすること

①メール変更のお知らせ

格安スマホではキャリアメールが使えないため、Gmail等を使うことになる。

メールアドレス変更のお知らせは、乗り換え前のキャリアメールから送っておいた方がよい。相手の受信設定によっては、Gmailが届かない場合がある。

 

②ラインの引き継ぎ準備

・乗り換えの機種はSMS(ショートメッセージサービス)付きの機種の方がよい。ラインが使いやすい。

・アカウント引き継ぎのためにメールアドレスを登録しておく

トーク履歴のバックアップをとる。(めんどうなので大事なものだけ。Gmailで下書き保存が楽かもしれない)

 

③ポイントの消費

ポイントアプリを使用していた。乗り換え先の格安スマホでは使えないと思っていたけど普通に使えたのでいらんかったな!

 

スマホゲームの引き継ぎ準備

 FGOの引き継ぎ、必要です。引き継ぎナンバーの発行はマイルームより。

 

⑤電話帳、画像の引き継ぎ準備

JSバックアップアプリを使用。 

 

乗り換えるとき

①契約中のキャリアでMNP予約番号をとる

(マイドコモからがよい。マイドコモの場合DoCoMoIDを作ること。)

 

②ポイントタウンを利用する人で楽天モバイルに乗り換える場合、ポイントタウンの還元がないか確認すること。

 

次回、自分がまた更新するとき用メモ。でした。