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ちょっと長めの独り言

記号としてのボンドガール(007感想)

007スペクターを鑑賞してきた。ちなみに、シリーズ作品をこれまで全く見たことなく、ダブルオーセブンと読むことを映画の中で知ったレベルの事前情報のなさであった。

以下思いっきりネタバレしてます。


○よかったところ
メキシコシティの死者の日のシーンがすっごくいい。異国の非日常感があって、プリミティブな音楽が流れていて、みんな骸骨を模した衣装で踊り狂うシーン。美女とホテルの一室に入ったジェームス・ボンドが颯爽と窓から飛び降り、埃っぽい空気のなかビルのヘリを悠々と歩いていき、暗殺を実行する。一連の流れを長回しって言うのかな、場面切り替えがなく移動するジェームズボンドをカメラが追っていく。かっこいいし、素直にわくわくする!
そしてスーツ姿で綺麗な姿勢のイケメン。最高です。この後のヘリでの攻防も面白かったけど、やっぱりこの異国のお祭りとスーツ姿のイケメンという組み合わせが最高です。

・ボンドガールのレア・セドゥがとても私好みの女性であった。モロッコの敵のアジトで着てたドレス、胸元う渦が巻いているデザインで、体の凹凸が強調されてて、エロくて美しかった! あと腰の張り具合とか、ヒップを振るような歩き方とか…最高だった! ありがとうございました! おっぱいおっぱい!

・Qもとっても私好みのインテリオタクっぽいイケメンだった。とっても好き。ボンドカー披露のシーン、ジェームズは足を肩幅に開いてゆるっとカッコよく立っているんだけど、Qは足をそろえて姿勢正しく立ってる! しかもちょっと首を傾げている! かわいい!!! Qかわいい!!!


○残念だったところ
・ボンドガール、あまりにキャラクターとしての魅力が乏しくて悲しい。
出会い→不信感→「触らないで!死ね!」ビンタ→列車の中でいい感じで二人で食事(なんでこんなにいいムードなの??)→共闘&「今夜どうする?」→ベッドイン
ってそんな展開あるかー!
あまりに都合良すぎではないですか。
冒険のお供として、ヒロインが必要だから、ということでパーソナルな魅力はないけどセクシャルな魅力だけがクローズアップされた女性を登場させました、という印象を受ける。007シリーズは全部こんな感じなのだろうか。
レア・セドゥ本人がとっても魅力的なのに、演じるキャラクターが残念に感じてしまった。
と思うのはわたしが女性だからだろうか。


○結論
007シリーズ未視聴で、まったく期待せずに見たからか、思ったよりずっと楽しめた。
美しく豪華な映像と、スーツ姿のイケメンと、セクシーな美女を眺めて幸せな気分になれました。

わかりあえないひと

人はわかり会えないものだ、と認めると、心がすごく楽になる。
私は、好きな人を悪く言われるのが苦手だ。友達を悪く言われるのも苦手だ。そして、身の回りにいるそこまで親しくない知人について悪く言われるのも実は苦手だ。
この人いったいなんでこんなに人の悪口ばかり喋り続けるんだろう、と思うことがある。彼は多分、いつも周りのことを見て、色んなことを考えて、たくさん不快な思いをしながら生きているんだろう。でも、私は彼のことが好きになれず、悪口を聞くたびに困ったような顔をしていた。

悪口をきくたびに、ストレスが溜まっていった。まるで自分を悪く言われているような気分になった。どうしてそんなこと言うの。何がそんなに嫌なの。嫌な気分になったって、自分の中に閉まっておけばいいじゃない。私は彼の悪口に傷ついていた。

きっと彼とはわかりあえないのだ。そう思ったとき、ふっとこころが軽くなった。
彼とは考え方が、生き方が違う。その上で、どんな風にお互い上手いこと接していくか、それが大事なんだろう。
社会って、わかりあえる人ばかりじゃない。いろんな人がいるもの。お互い努力すれば、いつかわかりあえる、とは思わないほうがいい。分かり合えない相手と、どうやって良い関係を築けるか、探っていきたい。

2015年下半期にやることリスト達成状況

はてなを始めるにあたって一番最初に書いた記事なんですよね。下半期やることリスト。10月中旬時点の達成状況は以下の通り。

1 毎週5キロランニング。 ○まさかの今のところ割と達成してるね。偉いよ私。この調子で今年いっぱい頑張ってね。
2 日記をつける。半月に1回以上。ブログでも可。△もっとはてなの更新頻度あげようね。
3 作品を作る。ひとつ以上。 ×全くダメ。
4 本を読む。15冊以上。△年内になんとか頑張りたい。本は好きなのでいけるはず。
5 本を読んだら記録をつける。 ×全くダメ。ちゃんとはてなに書こうね。
6 映画を見たら記録をつける。×同上
7 貯金をする。50万以上。 △頑張れ私。ボーナスまで待て!
8 日々感動する。 △日々意識して生きていきたいね。
9 仕事に関わる事を勉強する。本を丸暗記。△足りてない。
10 ボルダリングする。 ○達成しました。ありがとうお友達!
11 登山する。×もう閉山ですよ…
12 新しい料理をする。○さつま汁作ったね。えらいえらい
13 両親の誕生日を祝う。 △今から!
14 敬老の日にはおじいちゃんおばあちゃんを直接訪ね る。 ×完全に失念してた。シルバーウイークという認識しかなかった。ごめんなさい…来年は宅配便予約しよう。
15 アクアパッツァを作る。×作らねば!
16 スポーツを始めてみる。○スポーツ始めました。
17 タイに先輩を訪ねに行く。 ×。これは許す
18 日商簿記2級をとる。△い、今から…
19 世界遺産検定を受ける。 ×これはもういい気がしてる
20 痩せる。40キロ代に戻る。×頑張ろうね私。
21 友達の結婚を祝う。 ○
22 友達を増やす。 △頑張れ私
23 中学のお友達と飲み会を開く。×今から…
24 わたしの時間は有限であることを自覚する。×
25 オススメ本リストをブログで掲載する。×これやりたい。やらねば。
26 柳田国男遠野物語」を読む。○読んでる。
27 伊勢神宮に行く。○行ったね。よかったです!!!!
28 ライブに行く。 △来年になっちゃうけど、行く予定があるのでよし!
29 ラフカディオ・ハーン「怪談」を読む。×読まねば
30 サガン悲しみよこんにちは」を再読する。○読んだな。美しいお話でした。感想書かねば
31 輪るピングドラムを観る。△途中で止まってる。
32 花火する。×誰も一緒にやってくれる人いなかった!!!
33 英国王のスピーチを観る。×見なければ。
34 仕事で褒められる。 ×。
35 仕事以外で10 万稼ぐ。△今年厳しそう、、
36 毎日三分、掃除する。△してませんー!今から!
37 姿勢よく毎日過ごす。×。
38 罪と罰を再読。×どっかいった
39 フラニーとゾーイー再読。×同上
40 レッドドラゴンを観る。○エドワードノートンとてもかっこよかったでございます。
41 紅葉を見に行く。△いまからだね!
42 毎日何かしら新しいことを覚える。×。
43 みんなにプレゼントする。お菓子。 △もっと配布しましょう
44 百人一首を暗記する。 「たまのおや〜」しか暗記してない。百人一首botフォローした!
45 僕の地球を守って 全巻揃える。△飛び飛びで持ってる
46 二週間は同じ服を着ない。くらい服を買う。×。
47 似合うズボンを見つける。 ×。ほしい!ユニクロ行くべきか。
48 目の下のシワを解消する努力をする。 ○
49 新しいごはん屋さんに行ってみる。○
50 髪をサラサラにする努力をする。○

よく頑張ってるわ私!

ブルーライトヨコハマ

先日、横浜に旅行に行ってきた。これがもう全く面白くなくてびっくりした。主に私の計画不足のせい。反省の意味も込めてここに記録しておく。

○横浜中華街/ブランチ
ブランチを兼ねて、割りとお客さんの入 っているお店に入店。もともとエビかトマトの卵炒めが食べたかったんだけど、ここで判断ミス。なぜかパイロー麺と半チャーハンのお得セットを選ぶ。パイロー麺、どんな味がするのかわからないまま頼んだけど(バカ)、お肉がカレー風味であんまり私好みの味じゃない。半チャーハンもしっとり系。パラパラじゃない…。美味しいけど私の求めてた味じゃない…。春巻きは美味しかった。とても。

○横浜中華街/占い
ブランチの後は食べ歩きの予定だったけど、あまりにお腹いっぱいで断念。横浜中華街観光まとめサイトに載っていた手相占いに行くことにする。
行ったところは、まとめサイトに乗ってた限りではわからなかったのだけど、手相占いに特化したところではなかった模様。お店に入って、「手相占いをお願いしたい」と伝えると、「後で先生から説明がありますから」とのこと。不安に思いながらブースに入って手相占い希望である旨伝えると、「手相占いは現在のことしかわからない。将来の仕事や結婚を見るには別の占いでないと」と、数秘術を勧められる。お値段は4000円!(手相占いは1000円) 数秘術をお断りすると、手相を見てくれたけど、事前に手相占いは良くないと聞かされていたのでなんとなくもやっとしたまま終了。ちゃんと調べて手相メインのところに行けばよかった。

山下公園
ここは良かった。穏やかにのんびりと海沿いの道を歩きました。大道芸人の方もいて、さすがの喋りに感動。(芸そのものより観客を盛り上げるトークスキルに感動!) 素敵なお仕事だなあと思います。

○赤レンガ倉庫
ビアガーデンやってたけど私はお腹いっぱいで入れず、とりあえず倉庫の写真を撮影して終了。お土産物屋さんは素敵であった。

横浜美術館
ここが思ったより良くなくて脱力してしまった。
特別展は特に興味なかったのでスルー。常設展目当てで行ったのだけど、あんまり私の好きな絵がなかった。日本の作家さんの絵も好きな方だと思うんだけど、びびっとくる作品がなく。サルバドール・ダリと空間を飛ぶ鳥は見れてよかった。

そんな感じ! 今になって横浜の観光サイト見たら楽しそうなところいっぱいある! 横浜大世界行ってないし、足つぼマッサージ行きたかったし、ご飯もここで食べたい!というお店いっぱいあったよ〜。旅行は本当に事前の計画が大事だわ。
併せて東京も行ってきたんだけど、そこは滞在時間が短いからか大成功だった。ご飯食べる程度ならいきあたりばったりでいいけど、一日遊ぶときは事前の計画必要!

教訓は
・事前に計画をたてる
・スニーカーで行く
です。

次回の旅行までのタスクは
・スニーカーにあうパンツを購入する
です。

グレン・グールドに寄せて

クラシック、というか音楽全般さっぱり分からない私だが、最近よく耳にするピアノ曲がある。バッハの「ゴルドベルク変奏曲」である。

最初の出会いは「羊たちの沈黙」。正直映画のなかでどのように使われていたかは覚えてないのだが、視聴後、余韻に浸りながらレクター博士についてのウィキペディアを読み、この曲の存在を知った。あの博士が好きな曲。きっととんでもない音楽なのだろう。溢れる興味をそのままにyoutubeで視聴したことを覚えている。

2回目の出会いは「時をかける少女」だった。そして3回目は、「そして父になる」であった。

私は先述のようにクラシックに全く詳しくない。だがしかし、これだけの映画に採用されると言うことは、やはりとくべつな音楽なのだろう。

こうやって繰り返し繰り返し見る作品に現れると、謎の親近感を覚える。

ゴルドベルク変奏曲といえば、グレン・グールドとなるらしい。(最近まで名前を知らなかった。)彼のピアノは、私のイメージでは金太郎飴である。ころころとして、均等で、素直な色をしている。ころころ。

彼と対比されることの多いキース・ジャレットは、流体っぽい。そして、深みがある色をしている。(ここまで書いて思うのは、単にペダルの使用の有無による違いなのかもしれない。)

私はグレン・グールドの方がすき。どちらが好きかについては、完全に好みの問題であるとも思う。

 

話がそれてしまった。私の生活の中で何度も出会う音楽。きっとこれからも何度も出会うのだろう。再開するたび、「また会ったね」なんて笑顔になれるような音楽。素敵だなあと思います。そういう素敵なものに、これからも出会える人生でありたい。

わたしのかみさま

私は占いが好きだ。定期的にハマってしまう時期が訪れる。昔は西洋占星術にとっぷり浸かっていたし、一時期は四柱推命を熱心に勉強していた。タロットとか易とか、その時々で結果が変わるような占いは余り得意ではなかった。(興味が薄かったと言えばいいのか。私は持って生まれた運命やら才能やらに興味が向いていた。)

最近、昔は全く興味のなかった手相に興味を持ちだした。

手相について勉強しているうちにショックを受けたのは、自分の手相の運命線である。

手首の真ん中から中指の付け根にかけて走る線を運命線というらしい。私の運命線は、手首の真ん中から割とくっきりまっすぐ線が走り、そして親指の付け根くらいの高さで音もなく消えていっている(ように見える)。これは、「幼少期は自ら努力し充実した人生を過ごすが、25歳頃から運は下降の一途をたどる。そしてそれは努力不足等、自らの責めに帰すものである」ということらしい。(なんかもっと違得表現だった気もするけど、少なくとも私はそういう風に受け取った。)この運命線の意味を知ったとき、心臓がきゅっと縮まる思いがした。身に覚えがありすぎる。思い当たることが多すぎる。

というわけで、最近は割と仕事に身を入れてがんばっている。(心を入れ替えて仕事に励めば、手相も変わってくるらしい。)また、体力をつけるのもいいらしく、最近はスポーツとランニングをがんばっている。今週末は初の10kmランニングに挑戦する予定だ。

手相に踊らされている気がしなくもないが、結果的にはいい方向へ進んでいるのでよしとする。最近の私は右手の運命線とにらめっこしながら、「のびろ、のびろ」と唱えつつ、日々私なりに努力しながら生きている。

私の愛しのエポニーヌ

先日、名作映画「レ・ミゼラブル」をDVDで鑑賞しました。それはもう素晴らしい映画でした。銀の燭台のシーンからジャン・バルジャンが天寿を全うするシーンまで、延々と涙を流し続けていました。歳を取ると涙もろくなって困ります。
で、本当に素晴らしい映画だったのですが、ミュージカル映画で一番好きかというと、また違うんですね。私の中でのミュージカル映画暫定一位は「オペラ座の怪人」です。
以下の通り理由を自分で分析してみました。
ちなみに私、音楽はさっぱりわからないのでその軸での評価はありません。ミュージカル映画の評価の仕方としてそれでいいのかという疑問はありますが、わからないものはしかたがないのです。

○画面の華やかさ
オペラ座の怪人の圧勝です。
レ・ミゼラブルは本当に画面が暗い。特に前半。明るいシーンはキリスト像の前でジャン・バルジャンが悔い改めるシーンくらいでは?
革命が始まってからは動きのあるドラマチックなシーンが多くで好きです。

オペラ座の怪人は華やかです。舞台裏で階段を駆け下りるバレリーナの娘、花で溢れかえった楽屋、レースがたっぷり使われた舞台用の衣装。乙女心をくすぐります。オペラ座そのものがとっても美しいです。
特に好きなのは怪人の住まい!!!
移動手段が「水路を船で渡っていく」というのがもうたまりません。灯りがロウソクというのもいい。(しかも人間の腕をかたどった燭台!) 薄暗くて美しい水路を抜けると、怪人の住まいに着きます。水面から燭台が次々と現れ、自動で明かりがつくという謎の仕掛け。家具も古めかしくて美しい。
関係ありませんが、この怪人の住まいを見て神風怪盗ジャンヌを思い出しました。種村有菜先生にここを背景にして扉絵を書いていただきたい。オペラ座だし、「満月をさがして」あたりで。

○ヒーローのイケメンさ
誰をヒーローとするかは悩むところですが、とりあえずヒロインとくっ付く方とします。マリウスとラウルですね。
…ラウルの勝利!(独断)
実はアンジョルラスが一番好きです。かっこよくて歌も上手です。

○ヒロインのかわいさ
クリスティーヌとコゼットですね。甲乙つけがたく、悩ましいですが、僅差でコゼットの勝利としたいと思います。
これまた実は、ファンティーヌが一番好きです。というかアン・ハサウェイが好きです。すごいよ。あんなに美しいのにあんなに歌上手なの反則だよアン・ハサウェイ

○主人公の魅力
ジャン・バルジャンとファントムですね。お二人は私からはケチつけようがないので同点です。
これまた実は、ジャベールが一番好きです。あの頑なさ。もっと器用に生きられれば。愛しいですジャベール。

○女性脇役の魅力
エポニーヌとメグです。
どっちもとても好きです。
どっちもとても好きです!!!!

私はどうしたってコゼットではなくエポニーヌに共感してしまいます。虐げられた幼少時代を送ったものの、ジャン・バルジャンに救い出され、愛されて真っ直ぐに育った美しいコゼット。犯罪者の両親に育てられ、恐喝の手伝いをするエポニーヌ。エポニーヌが一途な思いを向けていたマリウスが、コゼットにひとめぼれしたところを見てから、どうしようもなくエポニーヌに幸せをつかんでほしいという思いが溢れかえります。報われろ…!
そんな私の思いは届かず、エポニーヌはマリウスの腕の中で息絶えます。エポニーヌ…幸せになって欲しかった…。

長々とエポニーヌについての思いを綴ってしまいましたが、レ・ミゼラブルは泣ける、オペラ座の怪人は美しい、総合的にはオペラ座の怪人のほうが好きです、という話でした。
おわり。